米Appleが12.9インチの大型iPad (通称「iPad Pro」)の準備を進めていると噂されるが、これに付随してペン型入力装置である"スタイラス"の提供も行うという話が出ている。同件はKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏が報告しているもので、当初はiPadの別オプションとして提供され、後にユーザーの反応をみつつ各種センサーを加えることで空間筆記のような「3Dライティング」が可能になるバージョンの提供が行われる可能性があるという。
同件はApple Insiderが報じている。Appleは過去に何度かスタイラスや3D入力装置関連の特許を申請しており、ユーザーインターフェイスの研究自体は長年にわたって行われているのは確かだと考えられる。Kuo氏のレポートを報じたApple Insiderによれば、販売価格の引き上げにつながるという問題から当初はスタイラスのiPadへのバンドルは行われず、あくまで機能拡張としての"オプション"扱いにとどまるという。また、当初はジャイロスコープや加速度センサーのような複数のセンサーをスタイラスに内蔵することはせず、ユーザーのフィードバックをみつつ、機能拡張や標準バンドルへの道を探っていくようだ。最終的に、ディスプレイ面以外の記述、例えば机や紙面への板書、あるいは空間に文字を描いたりすることも可能になるかもしれない。
また触感を表現するためのフィードバック機構搭載などの話も紹介されており、センサー非搭載であってもコストに関する話題があることから、相応の電子機構を搭載する可能性が高いとみられる。Kuo氏はスタイラスの充電がLightningケーブル経由で行われるという話にも触れており、バッテリ搭載のほか、Bluetooth LEのような通信技術をサポートする可能性も考えられる。
なお、同氏はiPad Proの登場時期を2015年第2四半期としており、スタイラスもまた同iPad製品とともに発表、出荷が行われることになるとみている。