NECパーソナルコンピュータは、開催中のCES 2015のLenovoブース内で、開発中の次期「LaVie Z」の実機を公開した。ともに世界最軽量をうたう13.3型モバイルノートと、ヒンジが回転しタブレットノートになる13.3型2-in-1の2機種だ。参考出展扱いのため製品版とは異なる可能性があり、国内での発売時期も未定だが、今年の春モデルとして登場すると予想できる。

同社がCES出展にあわせてアナウンスした情報では、通常の13.3型クラムシェルの「LaVie Z」次期モデルは、まずは最大の特徴である本体重量が、現行モデルから16グラム軽量化した779グラムで世界最軽量を更新。さらに本体の厚みは16.9mmと薄い。第5世代Intel Core i5、メモリ4GB、ストレージ128GB SSD、バッテリ駆動時間が約5.9時間、2,560×1,440ドット解像度の13.3型IGZO液晶を採用する。

次期「LaVie Z」のクラムシェルモデル。展示機は「HZ550/A」という型番になっていた

引き続きマグネシウムリチウム合金の採用で軽量かつ高い剛性を追及。天板の先のほうに見えるスリットは、無線電波を通すための強化プラスチック素材との境目

展示機の重量は約783グラム

ヒンジが180度ひらくのもちょっと注目ポイントだ

2,560×1,440ドットの高解像度液晶。なお、タッチパネルではない

展示機ではCPUがBroadwellベースのi5-5200U。ストレージはSamsungのM.2 SSDで、リード最大500MB/sを超える高速タイプ

各部写真。タッチパッドは一体型。ちなみに日本語キーボードで展示していた

これは前後

インタフェース類は左右で、左側面には電源ボタンとLEDインジケータ類、ACアダプタ、ケンジントンロック

右側面はHDMI出力、USB 3.0×2、SDカードスロット、ヘッドホン出力

同じく2-in-1モデルでは、本体重量が926グラムで、こちらは13.3型2-in-1というくくりで世界最軽量。かつ2-in-1ながら本体はクラムシェルモデルと同等の16.9mmで薄い。2-in-1の機構はLenovo YOGA風のヒンジが360度回転し変形するものだ。ほか第5世代Intel Core i7、メモリ8GB、ストレージ128GB SSD、バッテリ駆動時間が約9時間、2,560×1,440ドット解像度の13.3型IGZO液晶というスペックだ。

ここから次期「LaVie Z」の2-in-1モデル。ヒンジが360度回転し、タブレットに変形する。天板側もマグネシウムリチウム合金で、底面とのサンドイッチで軽くとも高い剛性を誇る。なお展示機の型番は「HZ750/A」で、こちらが上位モデル扱い

クラムシェルモデルとの違いが見た目でわかりやすい部分。天板だけでなく、パームレスト部分にもプラスチック素材を組み合わせたスリット。タブレット時に電波を通しやすくするためとのこと

液晶解像度はクラムシェルモデルと同じWQHDだが、こちらはタッチパネル。またタッチパネルには従来のガラスではなく新たにフィルム素材を採用し、ここでも軽量化。CPUはi7-5500Uでスペックアップ。ストレージはクラムシェルモデルと同じものを採用していた

展示機の重量は約921グラム。サイズはクラムシェルモデルとほぼ同等(奥行きが数ミリ長い)なのだが、こちらはタッチパネルなのと、変形機構、それと内部スペックが高い分が、クラムシェルとの重量の差になっているのだろう

こちらもインタフェースは左右に配置。右側面はクラムシェルモデルと変わらない

左側面はクラムシェルモデルと異なりボリュームコントロールを追加