機能面では、電子シャッターに注目したい。通常のメカニカルシャッターの最高速は1/4,000秒だが、電子シャッターに切り替えると1/16,000秒の超高速シャッターが使用可能になる。瞬間的な動きを静止させて撮影できるほか、明るい屋外で絞り開放値を使いたいときに重宝する。

シャッター方式の設定をオートにしておくと、撮影状況に応じてメカシャッターと電子シャッターが自動的に切り替わるのも便利だ。また、電子シャッターを利用することで、シャッター音がほぼ無音のサイレント撮影も行える。

【左】シャッター方式の選択画面。AUTOを選んだ場合、メカシャッターを優先しつつ、撮影状況やシャッター速度に応じて電子シャッターに自動で切り替わる 【右】光学式の手ブレ補正機構を内蔵。手ブレ補正のモードは、通常モードのほかに、上下方向の動きのみを補正する流し撮りモードが用意される

連写は、メカシャッター使用時で約11コマ/秒、電子シャッター使用時で約40コマ/秒(記録画素数S固定)に対応。動画は4K記録に対応し、動画から800万画素相当の静止画を切り出して使用するのに適した「4Kフォト」モードも備えている。

そのほか、設定した一定間隔で自動撮影を行うインターバル撮影やコマ撮りアニメ機能、22種類の特殊効果が選べるフィルター機能、最大4枚の写真を重ねられる多重露出、ズーム域を段階的に選べるステップズーム、カメラ内RAW現像などの機能を搭載する。オートからマニュアルまで撮影設定の自由度は高い。

【左】撮影メニューでは、インターバル撮影やコマ撮りアニメ、パノラマ撮影方向、多重露出、HDR、手持ち夜景、個人認証などの機能が選べる 【中】動画撮影メニューから4Kフォトを選択すると、動画の記録方式や画質、輝度レベルなどの設定が、静止画切り出し用に最適化される 【右】動画の画質設定画面。MP4形式による4K撮影のほか、従来どおりのAVCHDによるフルHD撮影も選べる。また、マニュアル露出による動画撮影や、カメラ内での動画の簡易編集にも対応する

【左】カスタマイズ可能なファンクションボタンは3つ搭載する。欲を言えば、天面のiAボタンやFILTERボタンもカスタマイズ可能にして欲しかった 【中】電源にはリチウムイオン充電池「DMW-BLG10」を採用。CIPA準拠による撮影可能コマ数は、液晶モニター使用時で約350枚、ファインダー使用時で約320枚となる 【右】記録メディアには、SD/SDHC/SDXCカードを採用。また付加機能としてWi-Fi/NFCを標準装備。スマホやタブレットの画面を見ながらリモート撮影を行ったり、カメラ内のデータを閲覧/転送したりできる