ボディの外装にはマグネシウム合金を採用。その表面にシボ処理を加えることで、手触りと見た目のよさを高めている。トップカバー以外は樹脂製だった既存モデルのα7に比べて、外観から感じる高級感と剛性感がワンランク上だ。また、レンズマウント部分の剛性も強化されている。

【左】左がα7 IIで、右が従来機α7。外装の高級感と剛性感が向上。天面のマルチインターフェースシューやシャッターボタンの色も変更されている 【右】ボディの天面から背面にかけての段差部分には傾斜が設けられ、メニューボタンや拡大ボタンの押しやすさが向上した

本体の質量は、α7から140g増えて約556g。ボディの奥行きもアップし、特にグリップ部の出っ張りは大きくなった。と同時にシャッターボタンの位置がボディ天面からグリップの上部へと移動。これによってホールド感が向上し、いっそう安定したスタイルで構えられるようになっている。

【左】グリップは大型化し、いっそう握りやすくなった。シャッターボタンの押しやすさも改善。やや深めのシャッターストロークは継承する 【右】マウント部のバヨネットの素材が樹脂から金属に変更され、剛性感がアップした

さらに、絞りやシャッター速度を調整するためのダイヤルの位置とデザインを変更したり、カスタマイズ可能なCボタンを増やしたりするなど、ボディの細かい部分にもさまざまな改良が施されている。

液晶モニターは、α7の約92万ドットから、α7 IIでは約123万ドットへと精細化した。サイズは3型で変わりはない。チルト可動の角度は、α7の上90度/下45度から、α7 IIでは上107度/下41度に変更された。ファインダーについては、0.5型で約236万ドットの有機ELファインダーを引き続き搭載する。視認性は良好だ。

【左】液晶モニターはドット数が増加。明るくクッキリとした表示で、屋外でもまずまずの視認性がある 【右】ボディ天面の、カスタマイズ可能なCボタンは2つに増えた。モードダイヤルや露出補正ダイヤルの配置は継承する