昨年以上の来場者を集めたCP+2025ですが、確かに展示されていたモノは面白かったように感じます。会場を回って気になったもの、面白かったネタをいくつか紹介します。

EOS R5 Mark II+RF50mm F1.2 Lを操る子どもカメラマンも!

昨年初めてお目見えして話題になったプラレールは、今年さらに大型化して展示されました。会期3~4日目の土日には、カメラやスマホを構えた「子どもカメラマン」を大量に発見! やはりスマホで撮影している子どもが多かったものの、トイカメラやコンパクトデジカメだけでなく、本格的なデジタル一眼レフやミラーレスカメラを手にする子も。なかには、開放F1.2のRF50mm F1.2 L USMを装着したEOS R5 Mark IIをファインダーをのぞいて撮影する子もいて、将来が楽しみになりました。来年も来てくださいね!

  • プラレールは大人も興味津々になりますが、やはり楽しいのはお子さまカメラマン。RF50mm F1.2 L USMを装着したEOS R5 Mark IIで激写する女の子も!

  • 装いもオシャレなこちらの子もEOS R派。おしゃれな柄のストラップを見るに、この子のマイカメラでしょうか!?

  • 一眼レフ風のトイカメラで撮影。本物のレンズ交換式カメラにステップアップするであろう将来が楽しみ!

  • こちらの子は慣れた手つきでOM-1を操っていました

  • 電動ズームレンズを装着したLUMIX GX1で撮影する子も。GX1、懐かしい!

  • ニコンのAPS-C一眼レフで撮影している子。撮影の構えも決まっていて、相当撮影慣れしている様子

  • もちろん、多かったのはスマホ撮影派。子ども目線だと迫力のある走行シーンが撮れそうです

初日の取材時、「22段プラレールのメンテナンスのために脚立を用意している」と聞いていましたが、記事作成時には脚立を見つけることができませんでした。ですが、実は「タワーの内側」に置いてありました。「え?どうやって使うの?」と思ったら、台に扉があって、そこから中に入る仕掛けだったようです。

  • タワーの中で作業をしていた係員と脚立。タワーの内側にメンテ作業用と思しきレールもありました

プラレールのタワーをもっと迫力ある形で撮りたいと思っていたものの、手を上に伸ばしても撮れるアングルには限界があります。実は、パシフィコ横浜は上から撮影するためのスペースがあり、希望する報道関係者はパシフィコ横浜のスタッフの案内で撮影できます(もちろん一般の方は利用できません)。まさか専用スペースが用意されているとは思いませんでした。

  • パシフィコ横浜では、展示会記事でよくある「会場全景」のカットが撮れないと思っていたら、実は撮影できました

  • CP+2025でもっとも話題のシグマブースもこんな感じ。3日目以降は整理券配布でここまで混まなくなったような気がします

  • プラレールタワーも上から見るとこんな感じです。来年もあるのかなぁ?

  • プラレールタワーを別角度で。相当な力作であることがうかがえます

ラブandベリーは当初お子さま向けと思っていたのですが、どうやら若い方向けの施策だったようです。会期中、アクリルスタンドやぬいぐるみを置いて撮影していた人もいて、「推しとお出かけ」といった感じでしょうか? 年代的には「当時カードで遊んでいた」ぐらいといった感じでした。

  • ラブandベリーのブースは、推し活の利用が結構見受けられました。カードリーダーの奥に小さくマスコットが見えます

  • ラブandベリートートバッグに推しバッグと、とてもガチなファンもお見掛けしました

会場で懐かしいと思ったのが「ヤシカブランドの復活」。一度は海外企業にブランド売却したと記憶していましたが、現在は海外企業とのジョイントで日本企業として復活(2023年にYASHICA JAPAN設立)。最近少なくなったコンパクトデジカメを販売しており、5月にはズームレンズ付きモデルも販売するとのことです。

  • ヤシカってあのヤシカですよねぇと思って伺ったところ、やはりヤシカでした。日本企業のYASHICA JAPANとして再出発

  • 現在はコンパクトデジカメを量販店販路で販売中です。GW明けにズームモデル2製品も発売予定で、写真は10倍ズーム製品

会場には、ヤシカとカールツァイスとポルシェデザインのコラボレーションによって生まれたコンタックスRTSもさりげなく置いてありました。来場者の中には「昔RTSを買ったが、売却したら買値より高く売れた」とお話しされていた方もいらっしゃいました(筆者的にはいいカメラだと思う一方、当時高校生にカールツァイスのレンズは高根の花すぎて手が出ませんでした)。

  • 往年のCONTAX RTSも置いてありました

もう一社気になったのが「ZNONZ」。通常のレンズが屈折を利用しているのに対し、ZNONZはピンホールカメラに代表される回折を利用します。当然ながらシャープさには欠けるものの「印象派」と言えるような面白い画像を生み出していました。

  • フィルターを入れた作品と思いきや、回折現象を使った製品を出しているのがZNONZ。CP+初出展です

製品は2つあり、「ZNONZ I」は回折を利用したフルサイズ28mm相当で、4種類のゾーンプレートをターレット上に配置しており、回転させることで4種類の画像が得られます。「ZONOZ II」は位相型ゾーンプレートにすることで明るさを増した製品となっています。

基本的には、ミラーレスカメラであればすべて使えるそうですが、販売される製品はライカMマウントとなっているため、他社のマウントの場合はアダプターを使用することになります。製品は自社のオンラインストアのみの販売と地味ですが、興味深い製品でした。

  • ライカMマウントで利用できるZNONZ I。4パターンの回折格子が入っています

  • こちらは位相型ゾーンプレートのZNONZ II。加工が難しい分価格が高めですが、こちらの方が明るいとのこと

筆者がイベントで目がないのが「再利用前提でもらう手提げ袋」です。再利用できればエコですし、企業としても露出機会が多いのでメリットがあると筆者は考えます。展示会では「目立ったもの勝ち」なイメージがありますが、再利用を考えるとあまり派手なのは避けたいところ。

ちなみに今回の会場ではパソコンメーカーの木綿トートバッグを持ち歩いていましたが、これもワンポイントで水色のメーカーロゴが入っているだけなので地味です。

CP+2025でいつもいただいているSUNEAST(比較的地味なデザインかつ丈夫な木綿トート。私の取材用バックパックにバッグインバッグとして現在常用中)、ハクバ(合繊ながらこれも結構丈夫なトートで日替わりで色違い配布。以前は不定期配布で瞬殺でしたが、去年からSNSフォロー画面を見せる形式に変更され、入手可能時間が広がりました)以外に、カメラアクセサリーブランド「PGYTECH」の袋が割と好感でした。

PGYTECHは「『IKEAのブルーバッグ風』で丈夫なシート素材に手提げ、肩掛け両用の紐が付いている(ブルーバッグを使っている人ならばわかると思いますが超便利)」もの。

配布数は上の2社よりも少ないようでしたが、オレンジ地に黒と派手な袋で会場でも目立っていました。一方「MAKE CREATION EASIER」というキャッチコピーが目立つ袋なので街中で使うのもちょっとオシャレかもしれません。

  • CP+2025で筆者お気に入りのノベルティバッグ。上のハクバとSUNEASTはCP+では定番となっていますが、今年はPGYTECHもかなりイイ感じでした