本体サイズは、幅390×奥行き341×高さ141mm。接地面積としてはA3サイズ(幅420×奥行き297mm)よりやや大きい程度と考えると、サイズ感をイメージしやすいはずだ。A4対応インクジェット複合機としてはかなりコンパクトで、大きなスペースがなくても容易に設置できる点がうれしい。

EP-807Aの前面(写真左)と背面(写真右)。液晶モニタ下部のカバーデザインが変わり、シルバーのアクセントが配置された。この部分を軽く奥へ押しこむことでわずかな凹みが生じ、操作パネルを動かしやすくなっている

新モデルでは細かなデザインが変更されている。まずタッチ対応液晶モニタが3.5型から4.3型へ大型化した。液晶モニタが大きくなったのに合わせてボタン類も大きくなり、より扱いやすくなっている点は評価したい。ただし、前モデルで採用されていた「LEDナビ」(利用中の状態に応じて、操作可能なボタンが光る機能)は廃止されている。どちらが使いやすいかは使う人によって好みが分かれると思うが、筆者個人としては使わないボタンを見なくてすむという点で便利に感じていたので少々残念だ。

タッチ対応液晶モニタでほぼすべての操作を行うようになった操作パネル。パネル部分は最大90度まで角度を変えられる。前モデルで採用されていた「LEDナビ」には対応していない

タッチやフリックに対応する液晶モニタのホーム画面。液晶サイズが大型化されたことによって各要素も大きくなり、旧モデルに比べて扱いやすくなっている

最大用紙サイズはA4で、そのほかハガキやL判などの用紙にも対応している。給紙トレイはフロントに上下2段、さらにリアの手差し用トレイの合計3つだ。最大給紙枚数はフロントの下段トレイがA4用紙100枚、上段トレイがハガキ20枚となっている。手差しトレイでは最大0.6mmの厚手の紙を利用可能だ。

排紙トレイは、給紙トレイ上部に設置されている。印刷を実行すると自動的に排紙トレイが出てくるほか、液晶モニタの「排紙トレイ」ボタンをタッチすることでも開閉可能だ。さらに排紙トレイが出ている状態で電源をオフにすると、トレイが自動的に収納されるようになっている。

本体前面下部に用意されている上下2段の給紙トレイ。下段にはA4サイズの用紙をセットできるが、上段は最大2Lサイズまでとなっている

給紙トレイの下部には、レーベルプリント用のトレイが収納されている

背面部の給紙トレイ。カバーを開き、ガイドを引き出して利用する。封書など厚手の紙向けだ

自動開閉が可能な排紙トレイ

排紙トレイの自動開閉機能については前モデルのEP-806Aでも採用されていたが、EP-807Aではさらに操作パネルやカバーも自動開閉するようになった。さらに操作パネルについては電源オフ時の角度を記憶。次に電源を入れた際に、終了時の角度に自動調整されるのだ。電源オフ時に液晶モニタを操作する必要があるものの、全体的な使い勝手は向上している。

液晶モニタや電源ボタンで操作パネルと排紙トレイの開閉が可能