ひかりTV 4K対応のシャープ製テレビ

今回、シャープの4K対応AQUOSは、フラッグシップの「UD20」シリーズの70/60V型、52V型、10月発売の「US20」シリーズ(60/52V型)、9月発売の「U20」シリーズ(50V/40V型)の7機種が、ソフトウェアアップデートによってひかりTV 4Kに対応。初めての対応機種として4K映像の配信を受信できるようになった。

基本的にはHEVCデコーダーを内蔵したひかりTV対応テレビであれば利用でき、2015年前半から春以降に、ソニーのBRAVIA、東芝のREGZA、パナソニックのVIERA、LGの各社テレビ22機種以上が対応していく。また、12月下旬にはぷららからひかりTV 4K対応STBをレンタル提供する予定だ。

【左】HEVC・ひかりTV対応のテレビまたは対応STB(セットトップボックス)を利用することで視聴できる 【右】今後レンタルを予定しているSTB

4K映像は、新しいHEVCコーデックを採用したことで実用的な容量で高画質配信が可能になっており、ひかりTV 4Kでも100MbpsのBフレッツなどでも視聴可能になった。水しぶきなどのブロックノイズが出やすい細かい被写体も高画質で表示でき、従来のフルHD映像に比べて解像度以上の高画質を実現した。

ひかりTV 4Kのメニュー画面。HTML5で構築されており、テレビ側もHTML5に対応する必要がある

ぷららでは、自社内に4K映像の制作舞台も抱えてコンテンツの拡充を図っていくとともに、順次コンテンツを追加していく。今後は映像品質を極力維持しつつ、ビットレートを10Mbps台後半まで下げて容量を削減していき、2番組同時録画もできるような環境を目指していく。

【左】無料コンテンツの1つの「行ってみたい動物園&水族館」の旭山動物園 【右】こちらも無料コンテンツ「陸上自衛隊富士総合火力火力演習 4K」。800fpsのハイスピードカメラでの映像もあり、普段は見られない瞬間を高画質で視聴できる。高画質のため、ヘリから落ちる薬莢も確認できる

圧縮された映像では再現が難しい細かい水しぶきや泡もきれいに表現されており、4Kの実力が確認できる

シャープでは、いち早く4KのVODサービスに対応することで、4K映像の高画質をアピール。テレビCMや交通広告なども積極的に展開して、4K環境の訴求を図っていきたい考えだ。