"格安SIM"を提供するMVNO各社のサービス競争が盛況だ。今秋、月額利用料金を据え置いてデータ通信容量を倍増する、お得なキャンペーンが相次いで発表された。そこで本稿では、月額2,000円以下で利用できる主要な格安SIMサービスの最新情報をお伝えしていこう。

本稿では月額2,000円以下で利用できる格安SIMサービスの最新情報をお伝えしていく

データ通信専用SIMを比較

月額2,000円以下で利用できる格安SIMサービスは、LTEの対応/非対応、音声通話の対応/非対応で分けられる。そこで本稿で紹介するサービスは、下り最大75Mbps(理論値)以上の通信速度が利用できるものに限定した。なお、2,000円以下に複数のプランが存在する場合は、最上位のプランを選択している。本稿の前半には音声通話非対応のプランの比較を、後半には音声通話対応プランの比較を行っていく。

まずは、月額2,000円以下でLTE通信が利用できる、音声通話非対応のプランから比較していきたい。例えば「OCNモバイルONE(月4GBコース)」なら、月額1,450円(税別、以下同)で月に4GBまでLTE通信が利用できる。通信速度は下り最大150Mbps。従来、3日間で366MB以上を使用すると通信規制がかかっていたが、今秋これを撤廃した。同社では1日100MB、月2GB、月7GB/ 500kbpsのコースも別途用意している。

IIJの「データ通信専用SIM ライトスタートプラン」なら、月額1,520円で月に4GBまでLTE通信が利用できる。通信速度は下り最大150Mbps。同社では音声通話機能付きSIM「みおふぉん」を別途提供している。

OCNの「モバイルONE(月4GBコース)」、IIJの「データ通信専用SIM ライトスタートプラン」

ビッグローブの「BIGLOBE LTE・3G ライトSプラン」なら、月額1,505円で月に5GBまでLTE通信が利用できる。通信速度は下り最大150Mbps。同社では音声通話機能付き「音声通話スタートプラン」を別途提供している。

U-NEXTの「U-mobile データ専用 3GB」なら、月額1,480円で月に3GBまでLTE通信が利用できる。通信速度は下り最大150Mbps。同社では音声通話機能付き「U-mobile 通話プラス」を別途提供している。

ビッグローブの「BIGLOBE LTE・3G ライトSプラン」、U-NEXTの「U-mobile データ専用3GB」

ケイ・オプティコムの提供するサービスでは、KDDI(au)の回線を利用している。「シングルタイプ(データ通信のみ)2GB」なら、月額1,580円で月に2GBまでのLTE通信が利用可能。通信速度は下り最大750Mbpsとなる。同社では音声通話機能付きの「デュアルタイプ」も別途提供している。

ケイ・オプティコムの「シングルタイプ(データ通信のみ)2GB」

ここまでのまとめ。音声通話に対応していないデータ専用SIMカードを提供している各社を比較した。ビッグローブのプランがコストパフォーマンスに優れている