iOS標準の「マップ」と「Google Maps」はよく比較される存在だが、膨大なデータと長年の蓄積に裏付けられた後者のほうが安心感は高い。「マップ」はリリース当初データの信頼性が低かったことも、それに追い打ちをかける。電車やバスの乗り換え案内など、ナビゲーション機能においては「マップ」の先を行くと言っていいだろう。
一方、他のアプリとの連係性が高く、Mac(OS X Yosemite)に作業を引き継げる「HandOff」が新機能として用意されるなど、「マップ」のほうが機能的にリードしている面もある。特定の場面では「Google Maps」だが普段使いは「マップ」、というiPhoneユーザも少なくないはずだ。
とはいえ、2つのアプリを使い分けるのは面倒なこと。特にありがちなのが、「マップ」で目的地検索して経路検索に切り替えたとき、「マップ」には電車・バスを利用したナビ機能がない事実を思い出すこと。やむなく「Google Maps」でもういちど検索し直した、という経験を持つユーザもいることだろう。
しかし、iOS 8の「マップ」ではその心配がなくなった。うっかり「マップ」で電車での移動を目的とした経路検索を開始してしまった場合でも、移動手段を「App」に切り替え、候補に表示された「Google Maps」の「経路」ボタンをタップすればいい。これで、経路検索のデータが「Google Maps」に引き渡され、乗り換え案内が表示される。「Google Maps」など他のアプリで乗り換え検索し直さずに済むので、イライラは減るはずだ。
操作手順をカンタン解説
(提供:iPad iPhone Wire) |