JVCケンウッドは10月22日、インナーイヤーヘッドホン「HA-FXT200」「HA-FXT100」を発表した。いずれも発売は11月上旬で、価格はオープンとなっている。推定市場価格はHA-FXT200が14,000円前後、HA-FXT100が9,500円前後(いずれも税別)。

左が「HA-FXT200」、右が「HA-FXT100」

いずれも、新開発の「Hi-SPEED ツインシステムユニット」を採用するダイナミック型のインナーイヤーヘッドホン。Hi-SPEED ツインシステムユニットは、低域用と中高域用の2つのユニットが1つに配置されたものだ。中高域用ユニットには、伝播速度に優れるチタンコート振動板を、ユニットベースにはブラス(真鍮)を採用することで不要な振動を抑制。解像感のあるサウンド再生が可能となっている。

そのほかの共通的な特徴として、新開発の「ツインバスポート構造」と、「スパイラルドットイヤーピース」を採用。ツインバスポート構造は背圧を調整して余計な反響を抑えるもので、引き締まった低域再生を実現する。また、スパイラルドットイヤーピースはイヤーピース内の反射音を抑えるディンプルが内壁にスパイラル状に配置されたもので、クリアなサウンドを実現。

上位モデルであるHA-FXT200は、「トリプルマグネット構造」を採用。これは、Hi-SPEED ツインシステムユニットの各ユニットに3つのマグネットを配置したもので、ボイスコイルにかかる磁力を最適化して入力信号に対する応答速度を高める。これにより、解像感あるサウンドを奏でることが可能だ。

また、HA-FXT200は「アコースティックチューブチャンバー」を搭載。ユニット前方にある空気室の容積を最適化することで、入力信号への振動板の追従性を向上させる。これにより、低域から中高域まで忠実な音再現が可能だ。

主な仕様は次の通り。出力音圧レベルはHA-FXT200が105dB/1mW、HA-FXT100が104dB/1mW、再生周波数帯域はHA-FXT200が6~26,000Hz、HA-FXT100が7~26,000Hz、インピーダンスはいずれも12Ω、最大許容入力はいずれも150mW(IEC)となっている。コード長は1.2m、プラグは24金メッキのL型3.5mmステレオミニ、質量はHA-FXT200がが約6.9g、HA-FXT100が約6.5gだ(質量はコード含まず)。

コードは、HA-FXT200が音声信号のロスを抑えて解像感あるサウンドを実現する銀コートOFC線を、HA-FXT100がOFC線を採用している。

ゴールドカラーのオーナメントの限定モデル「HA-FXT200 LTD」

「HA-FXT200 LTD」

なお、同社では、HA-FXT200の限定モデルとして「HA-FXT200 LTD」も同時発表。ゴールドカラーのオーナメントと銀コートOFC線の編組コードが採用されたモデルで、数量限定で発売される。発売はHA-FXT200と同じく11月上旬で、価格はオープン。推定市場価格は16,000円前後(税別)。