MMD研究所は9月26日、国内主要3キャリアの「iPhone 6」を使用し、全国の主要都市で通信速度の調査を実施し、その結果を発表。下り平均スピードが最も速かったのはソフトバンクモバイルで、次いでKDDI(au)、NTTドコモという結果だったという。

同調査は、札幌、盛岡、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、高松、福岡、熊本、那覇の20都市・125カ所で実施したもの。調査期間は2014年9月20日から24日まで。結果は以下の通り。

前述の通り、下り平均スピードが最も速かったのはソフトバンクで37.03 Mbpsだった。次いでauが35.3Mbps、docomoが27.07Mbpsという結果だった。アップロード平均スピードにおいても、最速はソフトバンクで12.25Mbps。次いでドコモが11.62Mbps、auが7.60Mbpsという結果となった。なお全調査スポット最も高速だったのは、auの高松(高松空港)で記録した84.8Mbpsだった。

20都市、125カ所の通信スピード

このほか同調査では、全スポットの下り平均スピードの結果を10Mbpsごとに6段階に区分けし、各キャリアの通信速度の分布について考察。30Mbps以上の下り平均スピードが出たスポット数は、ソフトバンクが最も多く125カ所中89カ所(71.2%)。次いでauが78カ所(62.4%)、docomoが46カ所(36.8%)という結果となった。

下り平均スピード分布

また、ドコモは20以上30Mbps未満の調査スポットが最も多く、43カ所で34.4%。auは30以上40Mbps未満が多く38カ所で30.4%。ソフトバンクは「30以上40Mbps未満」が最も多く50カ所で40.0%だった。

2013年9月のiPhonoe 5cと2014年9月のiPhonoe 6の下りスピード

30Mbps以上の下りスピード分布

このほか、昨年9月に従来機種「iPhone 5c」で実施した同様の調査とも比較。昨年9月は3キャリアの下り平均スピードが22.22Mbpsだったが、今回は33.13Mbpsとなり10Mbps以上高速化していることがわかった。また、下り平均スピードが30Mbps以上の調査スポット数は、3キャリア平均で約27/125カ所(21.9%)から、71/125カ所(56.8%)となり30%以上アップしていることがわかった。