通信方式にはFDD(150Mbps)とTDD(110Mbps)の二つの規格が存在し、さらにFDDはキャリアアグリゲーションの有無で分けられるが、このすべてに対応できるのはauだけだと石川氏は自信をのぞかせる。

すべてに対応しているのはauだけだという

こうした技術を支える150Mbps基地局の数についても、9月10日時点で10,000局を突破したとの発表があった。このペースでいくと、当初は来年3月の計画を前倒し、今年12月には20,000局を達成できるという。

また、業界統一基準となった電波の「人口カバー率」に関しても、800MHzプラチナバンドでは99%を達成したことを報告。約1年間で2%増加した計算だ。「2%の広さは、実は東京都約20個分にもなります」(石川氏)。

人口カバー率は2%の増加

LTEのカバーエリアは海外でも順調に拡大している。9月15日からは中国、イタリア、ニュージランドでの提供を開始。これにより、29の国と地域がLTEに対応し、渡航者数の約8割をカバーする。対するNTTドコモとソフトバンクのカバー率はともに約6割だという。

LTEの品質をどう定義するかは難しいところだが、石川氏は「LTEから3Gに切り替わることなく、ずっとLTEのままつながる」状態を高品質と定義し、これを"LTE維持率"と呼んでいる。氏によると、auのLTE維持率は99.5%に達しており、ユーザー平均DL速度No.1の都道府県数でも他社を上回っていることが証明されたと話す(スピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」で測定した結果)。