Bluetooth搭載&スマホ連携で、立ち位置がより明確になったEDIFICE

そしてEDIFICE EQB-500において、もうひとつの世界時刻の同期手段として、Bluetooth接続でのスマートフォン連携という選択肢を用意してみせた。これもまた、カシオはすでにG-SHOCKやPHYS(フィズ)といったブランドの一部モデルで実装、実用技術として確立しており、時計製造技術(デザインや加工、研磨技術など)とともに高い評価を得ている。

もうひとつの正確な世界時刻受信手段の提案「EQB-500」

10時と11時位置の間にBluetoothマークが見える

厚さは14.1mm。個性と実用のバランスを持つデザインだ

右下のスピードメーターがEDIFICEのモータースポーツテイストを物語る

こう考えると、今回のメタルウオッチ市場への本格参入は、カシオがアナログ戦略を起草して以来緻密に計算され、想定された手順に基づいて着々と実行されてきたと想像できる。そしてついに、機は熟したというわけだ。

さて、EQB-500を使用するには、iOS 7以上もしくはAndroid 4.3以上を搭載した対応スマートフォン(詳しくはカシオのWebサイトを参照)、そしてアプリケーション「CASIO WATCH+」が必要だ。Bluetooth搭載G-SHOCKでは、アプリと連携する多くのユニークな機能が話題となったが、EQB-500では自動時刻修正と容易なワールドタイム設定、ストップウォッチ操作など、基本機能の操作や設定にアプリ連携の軸足を置いている。とはいえ、データ転送も搭載されており、Eメール確認(新着メールの有無を確認)や携帯電話探索など便利な機能が使えるのも魅力だ。

ブラックモデルのEQB-500DC(左)とシルバーモデルのEQB-500D(右)

EQB500の展示では、実際にスマートフォンリンクのデモを見ることができた

カラー展開はシルバーとブラックの2モデル。EQB-500のデザインは、EDIFICEのコンセプトでもあるモータースポーツテイストを残しつつも、ビジネス・クロノグラフの方向性を強く打ち出している。シルバーケースの「EQB-500D」は印象的な赤の差し色を廃し、精悍なモノトーンでまとめられた。一方、ケースとバンドにIP処理を施したブラックモデル「EQB-500DC」は赤の差し色を採用。従来のEDIFICEに印象を近付けている。どちらも、ケースとバンドはSS製。ともに発売は9月。価格はEQB-500Dが4万円(税別)、EQB-500DCは5万円(税別)。

アプリ「CASIO WATCH+」を起動すると、使用できる製品が自動的に検出される。ここでEQB-500を選択

画面のガイダンスに従うだけの簡単操作で、誰にでも使える。これもスマートフォン連携のアドバンテージ

Bluetoothマークの付いたボタンを押すと、あっけないほど簡単につながる

EQB-500接続時のメインメニュー

「ワールドタイム」を選択。画面下部に表示されているのは履歴

アプリには約300都市の時刻情報を収録。地図から都市名をタップすれば、即座に時刻がEQB-500に反映される

地図からは見つけにくい場合、リストからも選択できる。もちろん検索も可能

EQB-500のストップウォッチ機能を使って計測したデータをアプリ画面で参照できる

世界各地のサーキットデータを収録。こんなところにもEDIFICEらしさがあふれている

好評の電波ソーラークロノグラフにも新色が追加。EDIFICEのフラッグシップをベースとする「EQ-A1200D」は、清新なブルーダイヤルにオレンジの秒針が映えるモデル。「EQW-T620D」もまた、ブルーダイヤルにポイントカラーの秒針を採用したモデルだ。

EQB500以外の新製品も充実!

ブルーダイヤルの耐振動構造モデルEQ-A1200D

こちらもブルーダイヤルを採用したEQW-T620D

なお、新製品の電波ソーラーモデル「EQW-A1400」も今月(9月)発売される。上下にインダイヤルを配置した定番デザインのスポーティークロノグラフだ。ブラックダイヤルとホワイトダイヤルの2タイプがラインナップされ、ブラックダイヤルの「EQW-A1400DB」は、ベゼルにブラックIP処理を施している。価格は5万円(税別)。ホワイトダイヤルの「EQW-A1400D」は4万7,000円(税別)となる。

新製品の電波ソーラーモデルEQW-A1400DB

「EQW-A1400」のホワイトダイヤルバージョンEQW-A1400D