米Appleは9月9日(現地時間)、iPhoneの新製品として、4.7インチの「iPhone 6」と5.5インチの「iPhone 6 Plus」を発表した。ともにiPhone 5sに比べ、大画面化と薄型化を実現した。日本国内での発売は9月19日午前8時(Apple Store)で、9月12日より予約注文を受け付ける。価格はiPhone 6が67,800円～、iPhone 6 Plusが79,800円～(ともに税別)。

iPhone 6とiPhone 6 Plus

ディスプレイは、4インチ・1,136×640ドットだったiPhone 5sから解像度ともに向上。iPhone 6が4.7インチ・1,334×750ドットに、iPhone 6 Plusが5.5インチ・1,920×1,080ドット(フルHD)に、名称も「Retina HD」となった。

iPhone 6およびiPhone 6 Plusは、エッジに丸みを持たせたデザインを採用。iPhone 4～5sのソリッドな印象から、iPhone 3G/3GSを思わせるソフトな外観となった。薄型化も図られており、厚さはiPhone 5sの7.6mmから、iPhone 6は6.9㎜、iPhone 6 Plusは7.1㎜とスリムになった。

背面のiSightカメラは800万画素で、絞り開放値F2.2。このスペックはiPhone 5sと同じだが、新しい画像処理エンジンによる「Focus Pixels」技術を搭載し、フォーカス速度を高めている。また、iPhone 6 Plusには光学手ぶれ補正機能も搭載される。動画撮影は1080p/60fpsのHDビデオのほか、720p/240fpsのスローモーションも撮影も可能となっている。前面のFaceTimeカメラは120万画素・F2.2で、バーストモードによる連写機能を加えた。

NFCも新たに搭載しており、同時発表した決済機能「Apple Pay」にも対応する。Touch IDに触れながら非接触リーダーに端末をかざすことで決済が完了する。

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プロセッサは両新製品ともに、64ビット対応のA8に加え、M8モーションコプロセッサを搭載する。iPhone 6のバッテリー性能は、連続通話が3Gで最大14時間、インターネット利用が最大10時間(3G/4G)、オーディオ再生が最大50時間。iPhone 6 Plusでは、連続通話が3Gで最大24時間、インターネット利用が最大12時間、オーディオ再生が最大80時間となっている。

サイズと重量は、iPhone 6がW67.0×D138.1×H6.9mm/129g、iPhone 6 PlusがW77.8×D158.1×H7.1mm/172g。通信面では、最大150MbpsのLTE、VoLTE、IEEE 802.11acのWi-Fi、Wi-Fi Callingをサポートする。

両新製品ともカラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。価格はiPhone 6の16GBが67,800円、64GBが79,800円、128GBが89,800円、iPhone 6 Plusは16GBが79,800円、64GBが89,800円、128GBが99,800円。