キヤノンは28日、モバイルユース向けコンパクトインクジェットプリンタ「PIXUS iP110」を発表した。2008年に前モデル「PIXUS iP100」が発売されてのち、実に6年ぶりのモバイル機となる。

発売は11月上旬を予定。価格はオープンプライスで、直販価格は税別26,800円。

PIXUS iP110

約2kgの小型の本体にWi-Fiを搭載。iP100では対応しない、スマートフォンやタブレットからの印刷や、クラウド経由のプリントが可能だ。スマートフォン、タブレットからの印刷はアプリ「PIXUS Print」で、クラウドプリントは「PIXUSクラウドリンク」機能で利用可能。もちろん、GoogleクラウドやAirPrintを使用した印刷も可能。

プリント解像度は9,600×2,400dpiで、インクドロップは最小1pl。インクはシアン、マゼンタ、イエロー、染料ブラック、顔料ブラックの5色構成。タンクは従来のBCI-19 Color/Blackを使用する。

ヘッドのノズル数はシアンとマゼンタが各512ノズル、イエローと顔料ブラックが各256ノズル、染料ブラックが320ノズルとなっている。公称プリントスピードはL判カラーフチなし印刷が約44秒、A4モノクロテキストが約6.6秒。プリントコストはL判が約16.2円(光沢ゴールド使用時)、A4カラー印刷が約12.8円。

モバイル用のバッテリを、オプションとして別途購入できる。バッテリあたりの印刷枚数はUSB接続時で290枚、Wi-Fi接続時で240枚。モバイルユースで急場のインク切れを凌ぐための「ブラック合成モード」や「ブラックインク節約モード」も用意する。

インタフェースはUSB2.0、IEEE802.11b/g/nを用意。サイズはW322×D185×H62mm。重量は約2.0kg。

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