博報堂のソーシャルデザイン専門組織であるhakuhodo i+dは8月11日、慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科(前野隆司研究科委員長/教授)らと共同で実施した、地域の幸福度を測定するオリジナル調査「地域しあわせ風土調査」の結果を発表した。

同調査は、人が幸せな人生を送るために必要な心構え・気持ち・行動姿勢を、「地域のしあわせ5指標(やってみよう指標、ありがとう、あなたらしく指標、なんとかなる指標、ほっとする指標)」と定義し、これらの指標をもとに幸福度をスコア化したもの。

それぞれの指標(感情・意欲・気持ち)を日常どの程度感じるかを「風スコア」、それぞれの指標を後押しする土壌・風土がどれくらいあるかを「土スコア」、今の気運を表す「風」と今後の礎となる「土」の合計を「地域しあわせ風土スコア」とし、47都道府県の幸福度を測定した。

「地域しあわせ風土スコア」の概要

結果、「しあわせ風土スコア」トップは沖縄県で、第2位以降は鹿児島県、熊本県、宮崎県、東京都と続いた。

「地域しあわせ風土スコア」ランキング

この取り組みは、hakuhodo i+dと慶應義塾大学と共同で4月に発足した「地域のしあわせ」をテーマにしたまちづくりを支援する『地域しあわせラボ』が中心となって実施している。

ラボの活動第1弾として、今年5月には、高知県佐川町で同町民向けの地域総幸福度調査を実施し、町民の幸福度を高めるための町の10年ビジョン「佐川町第五次総合計画」策定をサポートしている。