NTTドコモと東京都千代田区8月1日、千代田区全域において次世代コミュニティサイクルシステムの実証実験「千代田区コミュニティサイクル事業実証実験」を開始すると発表した。期間は2014年10月1日~2017年3月31日まで。

サイクルポート設置イメージ

次世代コミュニティサイクルシステムとは、自転車本体に通信機能や追跡用のGPS機能、遠隔制御機(自転車の貸出・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握)、スマートフォン/携帯電話のICカードに対応したスキャン機能などを搭載するシステム。従来こういった機能は、自転車側ではなくコンピュータ搭載のサイクルポート側に搭載して実用化されていた。

自転車仕様イメージ(左)、操作パネル(右)

実証実験では、ドコモが開発した次世代コミュニティサイクルシステムを搭載した電動アシスト自転車300台を千代田区内30カ所のサイクルポートを配備し、その有用性などを検証する。これにより、サイクルポート設置のコスト削減および省スペース化が図れ、千代田区でのサイクルポートの設置増加が見込めるなどのメリットがあるとしている。

認証カードを利用した自転車の貸出し

認証カードを利用しない場合の貸出し

自転車の返却

なお、千代田区は実証実験の開始に先立ち、導入するコミュニティサイクルの色/愛称/ロゴを投票によって決定する取り組みを行う。投票への参加は、千代田区役所、麹町・富士見・神保町・神田公園・万世橋・和泉橋の各出張所のいずれか、またはWebサイトから。

自転車の色は赤、紫、ピンク、緑、青の5色

ロゴの候補も5種類から選べる

現在ドコモは千代田区以外でも自転車を通じた実証実験を展開しており、横浜市において「横浜都心部コミュニティサイクル事業 baybike(ベイバイク)」、江東区において「江東区臨海部コミュニティサイクル実証実験( http://news.mynavi.jp/news/2012/11/22/129/ )]」、仙台市において「[コミュニティサイクル事業 DATE BIKE(ダテバイク)」がある。