横浜市とNTTドコモは3月26日、都心部活性化、観光振興および低炭素化に寄与する取組として、横浜都心部コミュニティサイクル事業「baybike」を開始すると発表した。

期間は4月1日から2019年3月31日で、みなとみらい21地区と関内地区などを基本とする横浜中心部で展開する。自転車は400台を配置予定で、貸出・返却拠点となる「サイクルポート」が34カ所用意される。利用可能時間は午前6時~午後10時。利用料金は、月額会員が月1500円、都度利用が1回100円。延長料金がいずれも100円/30分で、決算方法はクレジットカードとなっている。月額会員は利用の30分前から予約できるが、1回利用は予約不可となっている。

将来的には、自転車台数を1000台程度まで増強すると目指しており、電動アシスト機能付き自転車に通信システムが融合した「次世代コミュニティサイクルシステム」を2014年度中に導入するとしている。

次世代コミュニティサイクルシステムは、ポートレス型の通信システム付自転車で、自転車本体に、通信機能やGPS機能、遠隔制御機能を搭載している。自転車本体のみで運営できるため、従来よりも、駐輪スペースがコンパクトにできるという。遠隔からの自転車監視や、蓄積された位置履歴情報の分析活用が可能となり、盗難防止にも有効だとしている。

サイクルポートのエリアは拡大する予定

自転車本体には操作パネルが搭載されており、パネルで貸出・返却の操作を行なう。予約時に付与される暗証番号を入力することで、利用開始ができ、手動で施錠した後、終了ボタンを押すことで利用終了となる。

横浜市は、同事業全体の統括や利用促進のために利用料金の一部を負担、運営事務所とポート候補地の確保、広報活動を行なう。一方でドコモは、コミュニティサイクルの施設整備および運営と採算性を確保するための付帯事業の実施、商業・観光施設、公共交通等との連携をはかる。