米セーフネットは8月1日、2014年第2四半期におけるデータ漏洩の深刻度を指標化した「SafeNet Breach Level Index」の内容を発表した。

同社によると、2014年4月から6月の期間に発生した漏洩事件は全世界で237件となり、漏洩した顧客の個人情報や金融情報は1億7,500万件を超えた。

これにより、同年上半期では全世界で発生したデータ漏洩事件は559件となり、3億7,500万件を超えるデータが盗難または紛失にあった。

第2四半期にデータ漏洩の被害が最も大きかった業界は小売で、盗難または紛失にあったデータの件数は1億4,500万件以上と全体の83%を占めている。

直近4回の四半期で連続して1億件を超えるデータが漏洩しており、第2四半期で最も被害が甚大だったのは米イーベイのデータ漏洩になる。

2014年第2四半期 データ漏洩事件のスコアリング 資料:米SafeNet

データが漏洩した理由として最も多かったのは個人情報の盗難で、漏洩事件の件数全体の58%、盗難に遭ったデータ件数全体の88%を占めている。

237件の漏洩事件のうち、暗号化が使われていたのはわずか10件で、強固な暗号化や認証ソリューションによってデータが守られていたケースは1%未満だった。