NECは7月28日、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」を強化したと発表した。

同サービスは主に、負荷変動が大きなWeb サーバや大規模な並列処理に適した「NEC Cloud IaaS (STD)」と高性能・高信頼を必要とする基幹業務に適した「NEC Cloud IaaS (HA)」の2種類のサービスから構成される。

「NEC Cloud IaaS」の構成

具体的には、利用時におけるシステム構成の設計パターン集をWeb上で公開を開始した。基本構成に加え、サーバ冗長化、サーバ処理性能向上、ハウジングシステムや顧客構築システム(オンプレミス)とのシステム連携、複数クラウド基盤サービスの統合運用管理など約20種の設計パターンを提示する。今年度末までに、公開する設計パターンを約40種まで拡充する予定。

同サービスの提供基盤であるIAサーバ「Express5800/ECO CENTER」シリーズが、SAPのハードウェア認定を取得し、同社のアプリケーションの稼働を正式にサポートするようになった。

また、「NEC神奈川データセンター」が米国公認会計士協会が定めた、受託会社におけるセキュリティや可用性などに関する内部統制保証報告書「SOC2保証報告書」を取得した。これにより、データの安全性やシステムの信頼性に関して、顧客に対するアカウンタビリティ(説明責任)を向上するとともに、顧客の内部統制監査対応業務の効率化を実現する。