前回、Appleが公開したiTunes Uアプリについて、受講者の視点から紹介した。無料で世界中の教育機関が公開する「コース」(授業)を受講することができ、ビデオや電子教科書、ウェブ上の情報等を織り交ぜながら、そのテーマに関する学習を進めることができる仕組みを提供している。

独学の「もっと学びたい」という意欲を強力に後押ししてくれるのが、このアプリだ。では、立場変わって、教える側からの視点に立つとどうだろう。

iTunes Uの新版からは、iPadのアプリを使って、先生がiTunes Uのコースをタブレットだけで作り上げることができるようになった。これまでウェブサイトでコースを設定する必要があったが、学ぶ側と同じツール、同じアプリで教える側が準備できるようになったことは、非常に画期的な出来事である。

実際にコース作りを試してみると、非常に簡単であることにも驚かされる。またiTunes Uの仕組みをより深く理解する助けにもなるだろう。

iTunes Uアプリを使ってiPadで授業が創れる

iTunes Uでコースを受講する際には、ライブラリからカタログにアクセスし、膨大に公開されている授業から選んで講読をする。この画面で左上にある「+」ボタンを押すと、iPad上ですぐにコースを作り始めることができる。手順を追ってみていこう。

iTunes Uアプリのコース一覧の「+」ボタンから、ワンタップでコース作成をし始めることができる