10代を中心に一大カルチャーとなっている「カゲロウプロジェクト」をご存じだろうか。2011年にニコニコ動画でじん氏が発表した楽曲に端を発し、3作目の「カゲロウデイズ」で瞬く間に100万回を超える再生回数を記録。その後の楽曲も数百万を超える再生が行われ、以降、小説、漫画、そしてアニメ「メカクシティアクターズ」にまで発展している、現在進行形のクロスメディアプロジェクトだ。

クリエイター自らが作品を企画・制作・発表し、ユーザーが直接その人気を支えるという構図で作り上げられていった「カゲロウプロジェクト」。このような創作活動を応援しようと始められたのが、「日本マイクロソフト×カゲロウプロジェクト『My first Tablet』キャンペーン」だ。その一環としてマウスコンピューターからWindowsタブレットPC「LP-KP101W8-A」が発売された。直販のほか、ビックカメラ、コジマ、ソフマップでも取り扱っており、購入時にはオリジナルのロゴシールやA5クリアファイルなどがプレゼントされるなど、さまざまな特典も魅力となっている。

今回はそんな話題のカゲロウプロジェクトタブレット「LP-KP101W8-A」本体をお借りすることができた。デスクトップ版のMicrosoft Office Home and Business 2013をプリインストールしたモデルながらも、59,800円(税別)というリーズナブルな価格で提供される本機。その操作感やハードウェアの実力を探ってみよう。

「LP-KP101W8-A」と特典の一つ「エネカモフラUSBメモリカード」

背面にオリジナルデザインが施された、10.1型タブレットPC

それではまず本体となるWindowsタブレットを確認しよう。LP-KP101W8-Aは10.1型のタブレットPCだ。パッケージを開けると、ていねいに布製の保護袋に収められた本体がお目見え。内箱には「少年ブレイヴ -MS × KAGE PRO -ESME remix-」がインストールされていることを表すシールが貼られている。

外箱は通常のWindows 8タブレットと変わらない。外箱の左側面のラベルを見ると、カゲロウプロジェクト タブレットであることが確認できる

タブレットPC本体は、布製の保護袋にていねいに収められている。特典のオリジナル楽曲が入っているため、内箱にはJASRACの許諾番号の記載も

10点マルチタッチに対応した1280×800の光沢液晶を備え、Windows 8.1のModern UIをスムーズに操作することができる。本体寸法はW258×H172.6×D10.9mm。B5用紙の短辺を少々短くしたようなサイズをイメージするとわかりやすいだろう。重さは10型タブレットとしては平均的なもので、約0.69kg。初代iPad(Wi-Fiモデル)と同程度だ。ディスプレイのすぐ下にはWindowsキーが用意されており、タッチ操作時に活躍しそうだ。本体背面には楽曲「ヘッドフォンアクター」をモチーフにしたデザインが施されている。

1280×800の光沢液晶ディスプレイを搭載。中央上部にはWebカメラと環境光センサー、下部にはWindowsキーが確認できる

光沢のあるブラックの背面には、摩天楼から空を見上げたイメージがプリントされている。普段使いでも邪魔にならないデザインだ

前面・背面両方にWebカメラを備え、リアカメラは500万画素、フロントカメラは100万画素。背面にはモノラルスピーカーも確認できる。また、位置情報などを利用したアプリなどで活躍する、環境光センサー、電子コンパス、加速度センサ、ジャイロスコープなどを装備。インタフェースはほぼ本体の左側面に集中しており、ボリュームボタン、ヘッドフォン・マイク兼用端子、microUSB 2.0、microHDMI、micro SDメモリカードリーダーが並んでいる。本機の充電はmicroUSB端子から行うため、左側面の端子群は頻繁に使用することになるはずだ。本体上部には電源ボタンのみ用意。その隣にある小さな穴は内蔵マイクだ。

背面の上部に取り付けられたリアカメラは500万画素。カメラアプリは、ロック画面からロックを解除せずに起動可能だ

背面左下、前面から見て右下にはスピーカーが搭載されている。モノラルではあるものの、音質はサイズの割にいい

端子類は本体左側面に集中。左からmicroSDカードスロット、microHDMI、microUSB 2.0、音声入出力、ボリュームボタンとなる

本体を起動したりスリープさせたりするときに使用する電源ボタンは、本体上部に用意。内蔵マイクもこの位置に備える

タブレット本体とサイズを合わせたBluetoothキーボード

続いて付属品を確認していこう。ハードウェアとして、Bluetooth対応キーボード、USB充電用のACアダプタ、本体用の充電ケーブル、キーボード用の充電ケーブル、そして特典となるエネのカモフラ柄USBメモリカードが同梱されている。また保証書やマニュアル類のほか、本機には「Microsoft Office Home and Business 2013」がプリインストールされているため、ライセンスが記載されたOEM版パッケージも確認できる。光沢で汚れが目につきやすいことを考慮し、本体の汚れをふき取るクロスが入っていたのが印象的だった。

LP-KP101W8-A本体に同梱されている付属品一覧。USBケーブルが2本あるのは、タブレットとキーボード両方がUSB端子から給電を行うためだ

タブレットPC用のAC電源アダプタ。USBケーブルを差し込んで利用する。出力は10W (5V)だ

購入特典のエネカモフラ柄USBメモリカード。容量は8GBだ。カードの一部を押して、くるりと回転させるとUSB端子が現れる

本体サイズにピッタリ合うBluetoothキーボードが同梱されていることは、本製品の魅力の一つだろう。タッチパッドを備えているため、本機をノートPCのように利用可能だ。合皮のキーボードカバーにはマグネットが内蔵されており、カバーの織り目に合わせて折りたたむと、本体を支えるスタンドへと変形する。外出の際にはぜひいっしょに持ち運びたいアイテムだ。こちらのキーボードもMicroUSB端子から充電するのだが、同梱されているのはケーブルのみでACアダプタは添付されていない。別途充電アダプタを用意したり、デスクトップPCに接続するなど充電方法を考えておこう。

ノートPCのようなタッチパッド一体型のキーボード。保護用に合皮のカバーが取り付けられており、カバーには折り目が見える

カバーの中央の三角部を内側に倒すと、マグネットでカバー同士がくっつき、タブレットを置くのにピッタリなスタンドになる

©2013 KAGEROU PROJECT / 1st PLACE