ティアックは7月16日、TASCAMブランドのリニアPCMレコーダー「DR-05 VERSION2」を発表した。発売は7月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は11,800円前後(税別)。

「DR-05 VERSION2」

DR-05 VERSION2は、2011年2月に発表した「DR-05」の後継モデル。基本性能はDR-05を踏襲しているが、非破壊オーバーダビング機能やリバーブエフェクトなど、上位機種の「DR-07MKII」と同等の音楽制作向け機能を搭載した。

非破壊オーバーダビング機能は、録音済みのファイルを再生しながら、録音を行う機能。先に伴奏を録音して、あとからボーカルを録音するような場合などに使用する。元のファイルではなく、新しいファイルに記録されるため、何度でもやり直すことが可能だ。

リバーブエフェクトは「HALL 1」「HALL 2」「ROOM」「STUDIO」「PLATE 1」「PLATE 2」の6種類のプリセット値を使用できる。リバーブエフェクトは、録音時だけでなく再生時に使用することも可能だ。

また、デジタルビデオカメラの音声録音用のニーズに応え、動画ファイルとの位置合わせに便利なオートトーン機能も搭載している。さらに、オートレック機能、オートマーク機能も搭載し、さまざまなシチュエーションで手軽に録音を行うことが可能となっている。

記録メディアはmicroSD/SDHCメモリーカード(32GBまで)で、ファイルシステムはFAT 16/32。WAV形式またはBWF形式での録音時に使用できるサンプリング周波数は44.1kHz・48kHz・96kHzで、量子化ビット数は16bit・24bit。MP3形式での録音寺に使用できるサンプリング周波数は44.1kHz・48kHz。録音ビットレートは32kbps~320kbps。

内蔵しているマイクは無指向性のステレオタイプで、3.5mmステレオミニジャックのMIC/EXT IN端子も装備している(プラグインパワー対応)。

ステレオマイクとMIC/EXT IN端子

電源は単3形電池(アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池)×2本、またはmicroUSBポートからのバスパワー、オプションのACアダプター。アルカリ乾電池を使用した場合、約10.5~16時間の連続録音、約19.5時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW61×D26×H141mmで、質量は116g(電池含まず)。

また、ティアックでは、TASCAMブランドのウインドスクリーン2製品「WS-11」「WS-2i」の価格改定も同時発表している。両製品は、これまで希望小売価格が設定されていたが(WS-11が税別5,000円でWS-2iが税別2,500円)、8月1日よりオープン価格となる。推定市場価格はいずれも1,400円前後だ(税別)。

「WS-11」

「WS-2i」