KDDIは7月14日、ベンチャー企業支援インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第6期最優秀チームを発表した。

第6期のキーメッセージは「0から1へ」で、文字通り一般に公表されていない、今までなかったような新しいサービスアイデアを求めて募集、5チームが選ばれた。

最優秀賞およびベストエンジニア賞に選ばれたチームは、新たなCDNサービス「MistCDN」を考案した「Mist Technologies」。CDNは動画や画像といったWeb上のコンテンツの転送を高速化するサービスで、この新型CDNでは近くにいるユーザーのブラウザキャッシュを引っ張ってくる仕組みが用意されている。

チーム概要とその他の受賞内容は以下の通り。なお、各チームの詳細な内容は「KDDI∞Labo 第6期チーム発表 - ラボ初のB2Bサービスも登場」で紹介している。

サービス名 受賞内容 サービスコンセプト
QuaQua ニューワークスタイル賞 ハンドメイドクリエイターのための製造・販売プラットフォーム
MistCDN 最優秀賞およびベストエンジニア賞 WebRTC1を利用したCDNサービス
filme(bambieから改名) ファミリータイズ賞 子供の成長を記録できる動画日記アプリ
Repro グローバルクリエイト賞 アプリの行動解析などを行なうチームコラボレーションツール
macaron(KEYから改名) キー・オブ・ビューティー賞 女性の、女性による、女性のため、のキュレーションアプリ

なお、同日に行なわれた「KDDI ∞ Labo 6th DemoDay」では、プレゼン内容でチームを評価する「オーディエンス賞」が用意されており、会場の観客によって「filme」を提供する「コトコト」が選ばれた。

また、KDDIでは第6期の終了と同時に、第7期のプログラム募集を開始した。応募期間は14日~8月15日で、プログラム活動期間は9月中旬~12月下旬を予定している。通常枠と学生枠が用意されており、学生枠はプログラム応募時にチーム代表者が18歳以上の学生である必要がある。

プログラムのサポートでは、KDDIや賛同企業によるメンタリングと渋谷ヒカリエ内に用意されている開発スペースの無償提供、auスマートフォンなどの貸与が行なわれる。なお、これまでもKDDIを通じて他企業の協力が行なわれてきたが、同日に発表された「KDDI、セブン&アイなどと協力してスタートアップを支援する新プログラム」の通り、より密接に賛同企業によるメンタリングなどが受けられるようになる予定だ。