KDDIは7月14日、スタートアップ企業支援を強化する「パートナー連合プログラム」をインキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第7期から開始すると発表した。また、コーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」で、新たに「KDDI新規事業育成2号ファンド」を設立する。

KDDI ∞ Laboは、スタートアップ企業支援のインキュベーションプログラムで、同日発表された「KDDI ∞ Laboの6期最優秀チームはMist Technologiesに」まで6期に渡ってスタートアップ企業の支援が行なわれてきた。

第7期では、スタートアップ企業の持つ革新的なアイデアや開発スピードに、既存企業が持つ開発環境や情報といったリソースを掛け合わせることで、イノベーションの創出を目指す。

この支援では、これまでのKDDIによる支援だけではなく、賛同企業13社が参加。メンタリング企業とサポート企業があり、メンタリング企業はKDDI社員とペアを組んで1チームを専属でサポートする。サポート企業については、参加チーム全体を幅広くサポートする予定だ。

メンタリング企業は、コクヨとセブン&アイ・ホールディングス、テレビ朝日、プラス、三井物産。サポート企業は、近畿日本ツーリストとソフトフロント、大日本印刷、東京急行電鉄、凸版印刷、パルコ、バンダイナムコゲームス、三井不動産(すべて50音順)となっている。

一方、コーポレート・ベンチャー・ファンドは、これまで1号ファンドの「KDDI Open Innovation Fund」に加える形で2号ファンド「KDDI新規事業育成2号ファンド」を設立する。

1号ファンドでは、2012年2月の設立後、Eコマースやメディア、O2O、ゲームといったネットサービスを中心に、国内14社、海外9社の合計24社へ出資してきた。

今回設立する2号ファンドでは、ネットとリアルの融合により新たなイノベーション創出が見込める先進的なサービスや技術に対して積極的に出資を行なっていくとしている。

ファンドの運用予定期間は2024年5月までの10年間で、投資対象は国内外のスタートアップ企業。運用総額は50億円を予定しており、運営はグローバル・ブレインが行なう。