数値だけに惑わされないことも必要
いずれにせよ、今回の改訂はパンフレットやWebサイトの表記など、広告などで使われる「人口カバー率」の算定基準を統一化するという動きだ。キャリアによって「どれだけ広いエリアをカバーしているか」という表現は異なり、人口カバー率だったり基地局数だったりがアピールされるが、少なくとも「人口カバー率」については、利用者が同じ数字で比較できるようになった。
とはいえ、各社とも複数の周波数帯を使ってエリアを構築しているため、単純に「1つの周波数帯の人口カバー率」だけでは判断できない部分もある。そもそも人口カバー率は「目安」であり、算定方法が統一されたとはいえ、各社のエリア設計によって500mメッシュ内の電波の「穴」の場所もまちまち。結局「自分が必要な場所がエリアかどうか」の指標とはなりにくいので、あくまで参考情報として捉えるのがよさそうだ。