音声定額プランについて言及

記者説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。総務省がSIMロックの解除を義務化する方針を示したことについて「影響はあるか」との問いに、古関社長は「追い風になる。非常に嬉しい。かねてから、やってほしいと申し出ていた。このタイミングになり、驚いているというのが正直なところ」と話した。

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの音声定額プランが出揃ったことについては「たくさん電話をかける方は、定額料金の2,700円は魅力的に映ると思う。ただ、どのくらいの利用者がいらっしゃるのか、正直なところ疑問。私どもの考え方は逆で、LINEやIP電話などの流行により"スマホでは電話しない"という人が増加していると見ている。ただ、電話がかかってこなくなると困る。そこで(MNPにより)電話番号を引き継げるようにした。大手キャリアに対しても、充分競争力があると感じている」と話した。

MVNOを利用する同業他社との競争はどのあたりになると見ているか、と質問されると「格安スマホの一言で済まされてしまっているが、他社さんは速度制限の有無などに違いがある。基本的なスペックではまったく負けていない。その次に勝負になるのが、オートコネクト機能。お客様にとって、非常に快適に利用できる。面倒な設定も必要ない。他社と違う、一番大きなポイントになっていると思う」と話した。

LGの提供するスマートフォンとのセットはいくらになるのか、との問いに古関社長は「どこまで頑張れるかは分からない。薄利多売でやっている。シャープさんよりは、お安くできるのでは」と話した。また、LGのG2 miniを選んだ理由について、コンシューマ事業部長の海老原三樹氏は「AQUOS PHONEのときは、電池のもちに注目した。今回は持ちやすさ、軽さ、使い勝手の良さについてビッグローブ社内で評価が高かったG2 miniを選んだ」と説明した。

どのようなユーザー層をターゲットにしているのか、との問いに古関社長は「40~60代のシニア層に使っていただきたい。今回は、完全なスマートフォンとして提供できる。したがって、買い換え需要も期待できるのではないか」と回答した。