「WIN SCORE SHARE」で総合パフォーマンスを測定

Windows8.1のインストールも終わったところで、ベンチマークテストに移ろう。初めに総合的なスコアを確認するために、Windows8.1表示されなくなった「Windowsエクスペリエンス インデックススコア」を調べることができる「WIN SCORE SHARE」を実行。プライマリディスクの数値は「8.1」となった。HDDの場合は5.9で頭打ちとなり、SATA2などの一昔前のSSDでは6~7台のスコアとなるため、8.1という数字はしっかりと性能を発揮できている証拠になるだろう。

「WIN SCORE SHARE」でWindowsのパフォーマンスを計測。プライマリディスクは「8.1」となった

「CrystalDiskMark」でデータのサイズとタイプごとの速度を確認

次に定番のストレージベンチマーク「CrystalDiskMark」を利用して、データのサイズおよびタイプごとの数値を確認してみよう。今回は100MB/1000MB/4000MBを0Fill、ランダムそれぞれでテストした。圧縮率の高いデータを得意とするSandForce「SF-2281 VB4」だけに、0Fillでの数値は高い。とはいえ。Windowsがインストールされているにも拘らず、特に読み込み性能はランダムの数値も負けていない。SSDの速度をしっかりと確認できるテスト結果だろう。

テストデータ:ランダム/データサイズ: 100MB

テストデータ:0Fill/データサイズ: 100MB

テストデータ:ランダム/データサイズ: 1000MB

テストデータ:0Fill/データサイズ: 1000MB

テストデータ:ランダム/データサイズ: 4000MB

テストデータ:0Fill/データサイズ: 4000MB

「ATTO Disk Benchmark」でシーケンシャル性能をチェック

最後に、「ATTO Disk Benchmark」を試すこととしよう。「ATTO Disk Benchmark」では256KB付近からほぼ同程度の読み書き速度を発揮できている。書き込みに関しては64KBから500MB/秒を超えており、多様なファイルでその転送速度が活かせそうだ。SandForceの特徴がハッキリ出ている結果といえるだろう。

「ATTO Disk Benchmark」でのパフォーマンスチェック。データサイズに係わらず、安定した書き込み性能を発揮できている

ウルトラコンパクトPCに取り付けられる貴重なmSATA SSD

ここまで確認した通り、Kingstonの「SMS200S3/240G」はウルトラコンパクトPCの特性にピッタリと”ハマる”SSDだ。簡単に取り付けられて安定性が高いだけでなく、通常の2.5インチサイズのSSDと同等の性能をしっかりと発揮できていることもポイントといえる。その優れたアクセス性能は、今回試用した「BRIX」の筐体サイズと相まって、「大きな”PC”からHDDを読み込ませてOSを立ち上げる」という、昔ながらのPCの作法を忘れさせるものだった。ウルトラコンパクトPCとKingstonのSSDから生み出されるこの新しいPC体験を、ぜひ多くの人に体感してもらいたい。