BASELWORLD 2014でコンセプトモデルが発表され、大きな話題となったカシオのGPSハイブリッド電波ソーラーG-SHOCK SKYCOCKPIT「GPW-1000」。その正式な製品化の発表会が、6月25日、都内にて開かれた。

製品や販売戦略についての説明のほか、G-SHOCKがサポートするFMラジオ番組「SHOCK THE RADIO」の公開収録も行われ、パーソナリティを務めるRIP SLYME(リップスライム)のRYO-Z(リョージ)さん、ILMARI(イルマリ)さんのほか、スペシャルゲストとして俳優の浅野忠信さんも登場。世界初のGPSハイブリッド電波ソーラー時計GPW-1000にふさわしい、プレミアムなデビューイベントとなった。

世界の195カ国中、115カ国で販売されるG-SHOCK

「今やG-SHOCKは累計出荷数7,000万本。実に世界の100人に1人が持っている時計となりました。」

カシオ計算機 取締役 専務執行役員 営業本部長 中村寛氏

地域を選ばず正確な時刻を取得するGPW-1000

カシオ計算機の中村寛氏はそう語る。1997年には売り切れ店が続出するほどの社会現象となり、年間600万本を売り上げたG-SHOCK。ブームが沈静化した4年後には年間200万本まで落ち込んだものの、その後は回復を見せ、昨年(2013年)は最高実績となる650万本の年間販売数を達成した。中村氏によれば、ブランド回復の鍵は「原点回帰の商品開発と、新しいプロモーション手法による店舗開発」にあったという。

「外装やムーブメント保護などの構造的なタフネスと、電波やソーラーなどの時計性能的なタフネスを妥協することなく追求した商品開発。そして、2008年のアメリカを皮切りにスタートしたワールドイベント『SHOCK THE WORLD』で、世界中にG-SHOCKの魅力とカルチャーを発信できたこと。SHOCK THE WORLDはすでに世界66都市で実施しており、開発者が世界中のファンに直接G-SHOCKのスピリットを伝えることで、海外のファンが大きく増えました。」(中村氏)

GPW-1000のプロモーション映像から。アマゾンのジャングルやスカイダイビングといった過酷な環境でもタフネスさと正確さを発揮する

今年は、切り札ともいえるこのGPW-1000を引っさげ、現在730店舗あるG-SHOCK専売店を1000店に拡大、G-SHOCKブランドは年間720万本の販売を狙うという。

そして、中村氏はもうひとつの数字を指し示した。「115/195。世界195カ国のうち、現在、G-SHOCKが販売されている国が115カ国、という意味です。アフリカをはじめ、世界にはまだまだG-SHOCKをご紹介できる地域があるのです。」(中村氏)

現在730店舗あるG-SHOCK専売店を1000店規模に拡大するという