どんな人が得するの?

新プランを適用すると、どんな人が得をするのだろうか。前述の通り、個人がスマートフォンを1台契約する場合はこれまで、6,943円+通話料の料金がかかっていた。新プランでスマートフォンを契約する場合、例えば5GBのプランなら月額の利用料金は8,000円となる。利用できるパケット容量が2GB減った上に1,057円高い。すでに損をしているような気持ちになる。

新料金プラン

1,057円は、何分間の通話料に相当するのだろうか。旧プランでは、午後9時から翌日午前1時の間にau携帯電話に電話をかけるか、他社の携帯電話に電話をかけると、30秒あたり20円の通話料がかかっていた。1分40円である。40円×26.5分=1,060円となるから、1,057円は約26分30秒の音声通話に換算できる。

まとめると、"旧プランで毎月のパケット使用量が3GBから5GBの間だった人が、毎月26分30秒以上の(有料の)音声通話を行えば、新プランの安さが実感できる"と言えるだろう。ほかのパケット容量についても同様に考えてみる。

2GBのプランを適用させると月額6,500円。旧プランでは一律で6,943円+通話料だったので、2GBのライトユーザーなら新プランの方が安くあがりそうだ。3GBになると月額7,200円なので、約6分30秒以上の有料通話を行うなら新プランのほうが安い。

逆はどうだろうか。旧プランでは7GBを超えると、2GBごとに2,500円がかかっていた。つまり旧プランで8GB~9GBを使うには9,443円+通話料が必要だった。新プランで8GBのプランを適用させた場合は、月額の利用料金は9,800円。差額の357円は約9分以上の音声通話に相当する。つまり旧プランで毎月のパケット使用量が7GBから9GBの間だったヘビーユーザーにとっては、約6分30秒以上の有料通話を行うなら新プランのほうが安いということになる。

なお、上記の料金はauが用意している各種割引施策を適用する前のもの。例えば旧プランで適用可能だった、固定回線とのセット契約で割引が受けられる「auスマートバリュー」は新プランにも適用できる。こうした割引キャンペーンの条件が合う人なら、もっと安く運用できることだろう。