ニコニコ動画やmixi、LINEといった大手サイトも相次いで被害を受けている不正ログイン・アクセス。システム上ではなく、ユーザー側の原因のひとつとして考えられるのがWebサービスにおけるパスワードの使い回しだ。そこでパスワードの管理方法や不正ログイン、不正アクセスの被害にあったことがあるかどうか、マイナビニュース会員500人にアンケートをとってみた。
約半数がパスワードを使い分けていない
複数のWeb サービスを利用する際に、同一もしくは似ているパスワードを使用していると、不正ログイン・アクセスの危険性が高まってしまう。パスワードの使い分けについて質問したところ、使い分けていないと答えた人は230人で全体の46%という結果になった。
「使い分けていない」と回答した人たちに理由を聞くと、圧倒的に多かったのが「忘れてしまう」というものと「面倒くさい」というものだった。一方で「使い分けている」と回答した人たちの理由は「不正アクセスが怖い」、「安全性を保つため」といったセキュリティ面を意識したものが多かった。
また、Web上で使用するパスワードと、キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号で似ているものを使用しているか聞いてみたところ、全体の15%となる75人が「似ているものを使用している」と回答。
これも理由について聞くとやはり「忘れてしまう」という意見が多かった。中には「Webサービスのパスワードは使いまわしているけれど、暗証番号は変えている」という人もいた。
セキュリティ面での管理意識に差がみられる結果となった。
パスワードの管理は記憶に頼る傾向
続いてパスワードの管理方法について質問してみた。最も多かったのが「覚えておく」というもので全体の約50%となる269人が回答した。続いて「手帳などにメモ」が約25%となる131人だった。
「その他」と回答したのは約5%となる25人。具体的に聞くと「パスワード管理ツールを使用」という方法が多かったが、中には「専用ノートに記入してタンスにしまってる」や「金庫に保管している」といった回答もあった。
セキュリティ面での意識が高い人ほど独自の管理方法を持っているようだ。