End-to-EndはChromeブラウザ内でWebメールメッセージのデジタル署名を行うツール。OpenPGP標準の「IETF RFC 4880」を利用して、鍵の生成、暗号化、解読、デジタル署名、署名、署名照合が可能で、送る側がメッセージを送信し、受信する側が解読するまでメッセージが暗号化されるという。
GoogleはこれまでGmailでのHTTPS対応、GmailとChromeで攻撃のターゲットにされている疑いがあると判断した場合に警告するサービス、マルウェアやフィッシングについての警告などのセキュリティ対策を提供しており、End-to-Endもオンラインセキュリティ強化に向けた取り組みとなる。
Googleでは、「PGPやGnuPGなどの暗号化ツールは以前からあるが、利用には技術的知識が必要」とEnd-to-End開発の経緯を説明している。また、暗号化技術を容易に利用できるようにするため、Chrome拡張をオープンソース(ライセンスはApache License 2.0)として公開した。
End-to-Endは現在、アルファ版の扱いで「Chrome Web Store」では公開していない。Googleによると、今後コミュニティのテストを経て安全性が確認された後に公開する予定という。