大型化はトレンドだが……

筆者個人の感想でいうと、iPhoneを普段使いで持ち歩いている最大の理由が「ポケットに簡単に入るサイズで重量も軽い」からであって、昨今の5インチオーバーが当たり前になりつつあるスマートフォンでは貴重な存在だと考えているからだ。

個人的には、ほかにNexus 5(AT&T契約で国内外メイン回線)、Xperia Z1(SO-01F、NTTドコモ契約で日本国内でのデータ通信とおサイフケータイ担当)、Lumia 920(AT&T契約で米国でのサブ回線)の3つの端末を所有しているが、前2者は5インチ端末でありポケットからははみ出てしまい、Lumia 920にいたっては完全に重量オーバーで端末を入れたポケットが沈むほど。そうした理由もあり、「あえて1台のみを持ち出す」という場合はほぼソフトバンク契約の「iPhone 5」を選択していたりする(米国内の場合はNexus 5)。

筆者のように「いまのサイズだからiPhoneを選んでいる」という層には、4インチよりさらに大きい「4.7インチ」「5.5インチ」というサイズへの変更にはいささか疑問や抵抗を覚えてしまう。

だが、世間一般でみれば「小型だからいい」というニーズは必ずしも多数派ではないようで、「大きいことはいいことだ」という意見もあるようだ。昔は「女性の小さな手にもフィットするような小さいディスプレイサイズ」といったアイデアで開発された製品を多数見かけたが、昨今通勤電車を見ていると女性でも普通にGalaxy Noteのような大画面端末を使っている場面に出くわすことも多く、「画面が見やすくてタッチ領域も広い」端末に対する需要があるのだと実感する。