月額1,000円未満で維持できる「格安SIM」。安い反面、利用できるデータ通信量が少ないため、屋外での使用は控えがちになっていませんか? でも諦めなくても大丈夫。格安SIMの強い味方となる「Wi-Fiスポット」を活用することで格段に便利になります。今回は実際に近所のWi-Fiスポットへ足を運び、その実力と使用感を実証してきました!

「格安SIM」を使っていく上で、とても便利なのがWi-Fiです。格安SIMは、維持費の安さが魅力ですが、その反面月間で利用できる通信量がドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリア契約時よりも少ない。または通信速度そのものが遅いという点があります。「格安SIMを入れているスマートフォンやタブレットは、動画などのリッチコンテンツを楽しめないじゃないの」と思いがちですが、それを救ってくれるのが「Wi-Fi」です。

外出時、「Wi-Fi無いから、動画はあきらめよう」と思っていません? そんな際、とても心強いのが「Wi-Fiスポット」という存在です。この「Wi-Fiスポット」というのは、お店や施設など公共スペースでWi-Fiを利用できる環境を指します。有効範囲は数十メートル。その距離の短さから、「スポット」という名前が付いているのです。しかしながら、数十メートルあれば、お店の中をカバーするならば十分であると言えます。

大手ハンバーガーチェーンのWi-Fiを検索したところ、多くのWi-Fiスポットの電波が飛んでいました。

Wi-Fiスポットはどうやって探すの?

ただWi-Fiスポットといっても、闇雲に探して見つかるものではありません。大手コンビニやマクドナルドは比較的探しやすいですが、カフェやレストランなどでWi-Fiスポットを利用したい場合はそうはいきませんよね？ その際に便利なのが、ウェブ上で探す方法です。

月額390円(税込)で提供しているワイヤ・アンド・ワイヤレス社のWi-Fiスポットは数多く用意されています。なお、一部エリアが2014年9月末をもって終了するとのこと。かわりのサービスが待ち遠しい

各社のWi-Fiスポットは、自社のスポットがどこにあるのかを公開しているため、地図付きで探すことができます。 行く場所が決まっている場合は、事前にWi-Fiスポットがある場所を把握しておくのがベストな方法と言えますね。

Wi-Fiスポットをオススメする理由は3つ!

  • 大容量通信を行ってもダイジョーブ!
  • 地下でも安定した高速通信!
  • 屋外で動画が楽しめるスポット=Wi-Fiスポット

●大容量通信を行ってもダイジョーブ! 実際に大きな容量のゲームをダウンロードしようとしてみます。

上の写真のように、数十メガバイトを超えるような大容量アプリをインストールしようとすると、Wi-Fiを推奨しますという注意が表示されます。 事実、最近では大容量ゲームで1Gバイトを超えるものも少なくありません。容量の大きなアプリはWi-Fiでインストール、または更新をしましょう。

●地下でも安定した高速通信! 今回筆者が足を運んだ場所は地下にあり、モバイルデータ通信は3Gとなってしまいました。 屋外ではLTE通信エリアでとても快適。Wi-Fiと比較しても遜色のない通信速度が維持できていますが、地下ではそうはいかないようです。

右＝モバイルデータ通信 左＝Wi-FiスポットでのWi-Fi通信

屋外では高速なパケット通信も地下に降りてしまうと、せいぜい1Mbps程度を出すのがやっとです。対してWi-Fiスポットでは、下りで約12Mbpsを超える安定した速度を出していました。つまり、地方や地下といったモバイルデータ通信の安定しない場所でのWi-Fiスポット利用は快適な通信ができるのです。

屋外で動画が楽しめるスポット=Wi-Fiスポット

私は足を運んだ大手ハンバーガーチェーン店で、ハンバーガーを食べる間YouTubeで動画を楽しんでいました。一人で食事を取るあいだ、音楽を聞く、動画を観る、というのはよくする行動だと思います。

YouTubeもサクサク快適に再生!

青い数字が3G、灰色の数字がWi-Fiでの通信量

今回観たのは、約3分弱の動画でしたが、利用された通信量は約72Mバイトでした。

もし、この約3分の動画を10回観ると、通信量は720Mバイトとなってしまいます。 1,000円未満で利用できる格安SIMはそのほとんどが月間1Gバイトまで。約30分で720Mバイトも使ってしまうのはもったいないですよね。

食事中などに動画サービスで動画を閲覧したい場合にも、Wi-Fiスポットが役立つのです!

ケータイキャリアのデータ通信契約よりも安価だけれども、月間の通信量が限られる格安SIMを思う存分使いこなすには、Wi-Fiスポットも使いこなすとは「必須である」と言って過言ではなさそうですね。 事実、BIGLOBEの「BIGLOBE LTE・3」やビックカメラの「BIC SIM」では、特典としてワイヤ・アンド・ワイヤレス社が提供する「Wi2 300」のWi-Fiスポット(月額390円(税別))が無料でついてきます。

布施 繁樹

※なお、今回の調査ではWi-Fiスポットのデータ通信速度は、大変快適な数値を計測していましたが、店舗の混雑状況や時間帯により変わることを予めご了承ください。また、ご紹介したWi-Fiスポットはカギなしの無料のスポットではありません。Wi-Fiスポット利用時には、パスワード入力が必要になることがありますので、詳しくは店舗スタッフ、または利用するWi-Fiスポットを提供するサービス会社のWebページにてご確認ください。

また、SIM通では、その他MVNO SIMに関する様々なコンテンツをご用意しておりますので是非チェックしてみて下さい。

■ 記事提供:SIM通

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