ティアックは5月22日、ダブルオートリバースカセットデッキ「W-890RMKII」を発表した。発売は6月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別39,800円前後。
DCサーボモーターを採用した再録オートリバースカセットメカニズムを本体の左右に配置し、標準速・倍速のダビング、パラレル録音、シンクロリバースダビングに対応している。再生時には、連続再生や±12%のピッチコントロール(TAPE 1のみ)、A-B間リピートなどの機能も利用可能だ。
基本性能は前モデルの「W-890R」を踏襲しており、ノーマルテープとクロームテープでは録音再生が可能、メタルテープでは再生のみが可能となっている。ワウフラッターは0.25%(W.RMS)で、周波数特性(総合)は、30Hz~17kHz(+0.3dB、-12dB)。S/N比は58dBとなっている。
なお、W-890Rに搭載されていた、ドルビーBノイズリダクションやドルビーHX Proは、W-890RMKIIには搭載されていない。
入力端子は、ライン入力×1にマイク入力×1を装備。出力端子は、ライン出力×1にヘッドホン出力(φ6.3mmステレオ標準プラグ)×1を装備する。消費電力は14W。本体サイズはW435×D286×H145mmで、質量は4.3kg。
カセットデッキの市場ニーズは根強いものがある。しかし、カセットデッキを製造するための部品調達は年々厳しくなってきており、製品を販売し続けるためには、調達が困難になった部品を他の部品に置き換えて再設計を行う必要があるという。W-890RMKIIは、2011年1月に発表した「W-890R」を、現在入手可能な部品で再設計した製品となっている。