バッファローは21日、IEEE802.11ac対応の無線LANルータ「WZR-1750DHP2」の最新ファームウェアVer.2.20を同社Webサイト上より提供開始した。
今回発表されたWZR-1750DHP2用ファームウェアVer.2.20を適用すると、Wi-Fi高速化技術「ビームフォーミングEX」に対応し、移動端末との通信が最適化される。
「ビームフォーミングEX」は通信品質を向上させる技術。スマートフォンやタブレットなどの電波をルータの3本のアンテナで受信して、各アンテナの電波の位相や振れ幅の差を計算することで、端末の位置や動きを検知する。位置を特定すると、アンテナから出力する電波が互いを強めるように調整を行い、最適な電波の束(ビーム)を形成して通信品質を向上させる仕組みだ。「ビームフォーミングEX」を適用すると、実測値で通信速度が38.6Mbpsから57.9Mbpsにアップするなど、最大1.5倍の効果を発揮するとしている。
従来の「ビームフォーミング」では親機/子機ともに対応している必要があったが、「ビームフォーミングEX」では、同機能に非対応の子機でも利用可能となった。対応機種はiPhone 5 / iPhone 5s / iPhone 5c / iPad(2013年型) / iPad Retina / iPad mini / iPad mini Retina / Nexsus 7(2013年型)。iPad mini Retinaディスプレイモデルは非対応。
WZR-1750DHP2の詳細については、別記事の「バッファロー、IEEE802.11ac対応で「親制御」機能付きの無線LANルータ」を参照いただきたい。