トレンドマイクロは19日、自社をかたる迷惑メールが15日前後から出回っているとして注意喚起した。メール送信元は「トレンドマイクロ」と表示されているが、メール本文のURLをクリックすると、出会い系と思われるサイトに誘導される。

トレンドマイクロをかたる迷惑メールの例(トレンドマイクロのSECURITY BLOGより)

「トレンドマイクロ」をかたる迷惑メールは、「お使いの端末を無料で簡単にウイルスチェックすることが出来ます!」という件名。一見普通の告知メールのようだが、From:欄に表示されている「トレンドマイクロ」の詳細を確認すると、送信者アドレスのTDLが「.biz」となっている。しかし同社ではtrendmicro.co.jp(日本)、trendmicro.com(グローバル)のドメイン名を採用しており、「明らかにトレンドマイクロのサイトではない」と注意を喚起した。

同社が該当の出会い系サイトについて調査したところ、同サイトのIPアドレスに対し数百のドメインが登録されており、各ドメインでは同じ内容の出会い系サイトが立ち上げられていることが判明した。大量のドメインやIPを使用したWebサイト運用は、セキュリティ対策製品のフィルタリング回避策と推測され、不審メールから不正プログラムの感染や、フィッシング詐欺などの被害に遭う恐れもあることから、同社はメール利用時には、送信者のメールアドレスやURL内容も注意するよう呼びかけている。

迷惑メールから誘導されるWebサイトの例(トレンドマイクロのSECURITY BLOGより)