ニールセンは19日、日本国内のスマートフォン・デバイスの利用動向をリアルタイムに計測した分析レポート「Nielsen Smartphone Analytics」の提供を開始した。また、2014年2月分データの一部を公開した。
Nielsen Smartphone Analyticsは、調査協力モニターのスマートフォンに搭載したメーターにより、日本国内のスマートフォン・デバイスの利用動向をリアルタイムに計測したレポート。収集されたデータは統計処理が施され、バッテリーの使用状況、接続回線種別利用状況(Wi-Fiもしくはキャリア回線)、CPUやメモリーの利用状況などを携帯電話会社別/端末機種別、もしくはアプリ別に分析される。
2014年2月データから利用者のスマートフォン端末別の1日あたりの平均充電回数をみると、「ARROWS X」(富士通製)シリーズの利用者の69%が1日に5回以上充電していることがわかった。一方で「Xperia A」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)利用者では、1日に1回から2回の充電をする利用者が48%で最も多く、利用端末ごとに差が出た結果となった。
主要なアプリにおける一人あたりのデータ使用量を接続回線別(Wi-Fi経由、およびキャリア回線経由別)にみると、動画関連アプリではWi-Fi経由でのデータ使用量がキャリア回線経由を大きく上回っており、利用者が視聴品質やファイル容量を気にかけながら、移動中などよりも落ち着いた環境で動画を視聴している傾向にあることがわかった。逆に、コミュニケーション関連アプリではキャリア回線からのデータ使用量が多く、回線の状況を気にすることなくアプリを利用する傾向にあり、アプリの使用目的によって接続回線の利用状況が異なることがわかった。
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