1999年の道路交通法改正により、クルマを運転中の携帯電話使用について罰則が設けられた。通話のために使用することはもちろん、画面に表示された画像やテキストを注視することが禁止され、違反し事故を起こすなど危険を生じさせた場合3カ月以下の懲役又は5万円以下の罰金だ。2004年以降は交通反則通告制度の対象となり、事故を起こさなくても違反点数と反則金(普通・二輪車は6,000円)が課されることとなった。

クルマを運転しているときiPhoneに着信があった場合、ハンズフリー装置(ヘッドセット)を利用すると違反にならないとされるが、東京都や神奈川県など一部の都道府県では条例によってヘッドセットの使用が禁止されているので注意しよう。

iPhoneの場合、内蔵スピーカーを使えば手に持つことなく通話することが可能だ。通話を開始/終了するとき画面を見て操作するため、タイミングによっては条例違反になるだろう、赤信号で停止しているときワンタップで内蔵スピーカーによる通話を開始できれば、違反にならないとも解釈できる。

運転中の着信に備えるには、『設定』のアクセシビリティ画面で「スピーカー」を選択しておくといい。これで、iPhoneに着信があったとき、はじめから内蔵スピーカーが利用されるのでほぼハンズフリーで通話できる。アクセシビリティの画面はSiriに「アクセシビリティの画面を開いて」と話しかければすぐに表示されるので、運転開始前に設定を変更しておくといいだろう。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」の順に画面を開き、身体機能サポート項目の「着信」をタップする。Siriに「アクセシビリティの画面を開いて」と話しかけてもいい

2 「スピーカー」をタップしてチェックが入った状態にしたあと『設定』を閉じる

3 着信があった場合、ふだんと同様「応答」ボタンをタップして通話を開始する。安全のため、必ず停車時に操作しよう

4 これで、最初から「スピーカー」が選択された状態で通話が始まる。iPhoneを見る時間をできるだけ短くし、ハンズフリーライクに使うTIPSだ

(提供:iPad iPhone Wire)