ディーアンドエムホールディングスは5月16日、マランツブランドのUSB DAC兼ネットワークオーディオプレーヤー「NA8005」を発表した。6月中旬発売で、希望小売価格は129,500円(税別)。

「NA8005」

同社は2013年2月に、フラッグシップモデルのUSB DAC兼ネットワークオーディオプレーヤー「NA-11S1」を発表している。NA8005はNA-11S1のテクノロジーを継承するとともに、さらに最新の規格に対応したモデル。

入力インタフェースはPC接続用のUSB Type Bポート(リア)×1基、ポータブルデバイスとの接続用のUSB Type Aポート(フロント)×1基、光/同軸デジタル音声入力端子をそれぞれ1基、ネットワーク端子を1基装備する。ネットワークでは、DLNA 1.5とAirPlayに対応。インターネットラジオのvTunerも利用できる。

「NA8005」の背面パネル

搭載しているDACチップは、NA-11S1の「DSD1792A」から「CS4398」に変更。44.1kHz系と48kHz系の2系統のクロックを搭載する。また、DACの前段に「デジタル・ アイソレーション・システム」が設置されており、すべてのデジタル入力で、高周波ノイズの影響を排除している。

ネットワーク再生での対応フォーマットはWMA、MP3、WAV、MPEG-4 AAC、FLAC、ALAC、AIFF、DSD。WAVとFLAC、AIFFでは192kHzまで、ALACでは96kHzまでのサンプリング周波数に対応する。また、DSDは2.8MHzと5.6MHzの両方に対応した。

USB DACとして使用する場合、PCM信号は192kHz/24bitに対応。アシンクロナスモードも利用できる。2.8MHzと5.6MHzのDSD再生はASIOドライバーによるネイティブ再生とDoPの両方を使用できる。フロントのUSB Aポートには、USBメモリ、iPhone/iPodを接続可能。ネットワーク再生と同じ音声フォーマットを利用できる。デジタル音声入力端子からは、192kHz/24bitまでのリニアPCMの再生が可能だ。

アナログ部分は、高速アンプモジュールHDAMを使用してフルディスクリート構成で、HDAM-2を採用したヘッドホンアンプも搭載されている。

電源回路には、大容量のEIコアトランスとニチコン製カスタムブロックコンデンサーを採用。余裕のある電源供給を実現している。

本体サイズはW440×D336×H105mmで、質量は7.2kg。