Parrotは5月12日(フランス時間)、スマートフォンやタブレットで操縦できるドローンの第3世代製品「Parrot Bebop Drone」を発表した。魚眼レンズを備えたフルHDカメラを搭載しており、実際に飛行しているようなライブストリーミング映像を見ながら操縦可能。パイロットアプリの改良で、操縦体験も向上する。出荷開始は2014年第4四半期になる予定。
Bebop Droneは、前面にフルHD(1920×1080)対応の14メガピクセル・カメラを搭載。装備されている魚眼レンズは180度の画角をサポートする。センサー類は、3軸加速度センサ、3軸ジャイロスコープ、3軸地磁気センサ、気圧センサ、垂直カメラ、GPSなど。センサーを活用したイメージスタビライゼーションシステムによって、機体が風や気流の影響を受けてもカメラが撮影する映像は安定する。
パイロット・アプリとして、操縦に集中できるようにデザインを改良した「FreeFlight 3.0」(iOS、Android)をリリースする。左の親指が触れる仮想ジョイスティックで、高度や回転、傾き、前後左右の動作などをコントロール。右側の親指が触れる部分が前面カメラのコントロールになっており、親指をスライドさせるだけで簡単にカメラのアングルを動かせる。
"landing"ボタンを押すと、その場でスムースに着陸。"Return Home"ボタンを押すと、離陸した場所へと戻ってくる。飛行中に撮影した動画や写真はWi-Fiまたはmicro-USB接続で、操縦に使用したスマートフォン/タブレット、PCに転送できる。
Wi-Fi機能は、2.4GHzおよび5GHzに対応するWi-Fi 802.11 ac MIMOをサポートする。オプションのコントローラアクセサリ「Parrot Skycontroller」はWi-Fi 36dBmラジオと4本のアンテナを装備しており、Wi-Fiの通信範囲が2キロに広がる。SkycontrollerにはHDMI経由で、Oculus Rift、Zeiss Cinemizer、Epson Moverio、Sony Personal Viewerといったヘッドマウントディスプレイを接続でき、広いWi-Fi通信範囲と合わせて、より本格的な空撮にドローンを利用できるようになる。