説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「iTunes Matchを契約すると音楽のストレージ消費量は減る?」という質問に答えます。

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iPhoneでiTunes Matchを有効にすると、パソコン(iTunes)から転送された曲はいちど削除され、iCloudからストリーミング配信された曲を聴くスタイルが基本形となります。そのため、iTunesから転送した曲を聴く従来スタイルに比べると、貴重なiPhoneのディスクを節約する効果があります。

「ミュージック」がどれだけディスクを消費しているかは、『設定』→「一般」→「使用状況」の順に画面を開き、「ミュージック」をタップすると確認できます。曲数や品質など条件にもよりますが、音楽好きなiPhoneユーザはディスクに占める曲データが数ギガバイトを超えることも珍しくないため、iTunes Matchに切り替えればディスクの空きがいちどに増えることでしょう。

iTunes Matchを有効にしたiPhoneは、iTunesと曲を同期することができません。ただし、「ミュージック」以外のオーディオ再生アプリ(アプリ内に曲データを保存するタイプ)は例外で、従来どおりiTunesを使いアプリのファイル共有経由で曲データを転送します。つまり、iTunes Matchのディスク節約効果は、『ミュージック』アプリの範囲に限られます。

利用時間が増えるにつれディスク消費量が増えることにも留意しておきましょう。iTunes Matchを有効にすると一時的にディスクの空きは増えますが、いちど聴いた曲はiPhoneにキャッシュされるので再生曲数が増えるにつれディスク消費量は増えます。

3分40秒の曲を1曲だけ再生した直後の「ミュージック」のディスク使用状況は、わずか7.2MBでした