OneNote for iPhone

米Microsoftは5月1日、メモアプリケーション「OneNote」のiPhone版とMac版の最新版をリリースした。iPhone版では外観をiOS 7に合わせたルック&フィールに改善、新規ノートやセクションの作成が可能となった。Mac版では印刷機能が加わっている。

OneNoteは同社のオフィススイート「Office」に含まれるメモアプリケーション。Microsoftのクラウドストレージ「OneDrive」と連携して、メモの同期や共有が可能で、Evernoteなどに対抗するアプリと位置づけられている。

iPhone向けの「OneNote for iPhone」では今回のアップデートで、3つの強化が行われた。1つ目として、スマートフォン上で新規のノートやセクションの作成、名前の変更や削除ができるようになった。これにより、新規ノートの作成から友人や同僚との共有やコラボレーションまでiPhone上で全て完了するという。

2つ目は、簡易スキャン機能「Office Lens on OneNote」の導入となる。Office Lens on OneNoteは端末側のカメラ機能を使って画像をキャプチャしてOneDriveに自動保存する機能。自動的にOneNote側で同期されることから、テキストが含まれている場合は自動でこれを認識し、OCR変換することで検索可能になるという。Office Lens on OneNoteはiPad版ではすでに提供済みの機能だ。

3つ目として、iOS 7でのルック&フィールを大きく改善、これによりメモとり、ナビゲーションなどの作業がスムーズに、効率よく行えるとしている。

OneNote for iPhoneはApp Storeより無料で入手できる。最新版のバージョン番号は2.2.1。iOS 7以降に対応する。

Mac版は3月中旬に登場した「OneNote for Mac」の最新版となる。Mac版では、以下の5つの強化が特徴となる。

OneNote for Mac

  • プリント機能

メニューから標準の印刷ダイアログを利用してノートを印刷できるようになった。同じく印刷ダイアログ経由でPDF形式での保存も可能となった。

  • 画像のドラッグ&ドロップが可能に

Web上にある画像をキャプチャし、ドラッグ&ドロップでOneNoteに貼付けられるようになった。FinderからOneNoteに複数の写真をドラッグ&ドロップするなどのこともできるという。イメージフォーマットツールも導入、これを利用して修正した写真のサイズを復元したり、回転できる。

  • 書式のコピー/貼り付け(「Format Painter」)のサポート

Wordなど他のOfficeアプリケーションで利用できる書式のコピー/貼り付け(「Format Painter」)機能がMac版でも利用できるようになった。同じ書式を適用できるもので、他の書式をもつコンテンツを他のアプリからコピー&ペーストできるほか、コンテンツ全体で一貫性のある書式の適用も可能となる。

  • フォーマットされたコンテンツのコピー&ペースとのサポート

WordやExcel、Webページからフォーマット化されたコンテンツをOneNoteにコピー&ペーストできるようになった。リッチコンテンツをルック&フィールはそのままに自分のノートに貼付けることができるという。

  • ハイパーリンク対応

OneNote for MacはMac App Storeより無料で入手できる。バージョン番号は15.1。Mac OS X 10.9以降に対応する。