Mozillaは29日(米国時間)、Webブラウザ「Firefox」バージョン29の正式版をリリースした。新デザインのタブ、Firefoxメニュー、ブックマーク機能など、大幅刷新となるバージョンアップだ。同期機能にFirefoxアカウントを採用、より簡単にデバイス間の同期を設定できるようになった。

MozillaはFirefox 29で採用した新しいデザインや新機能について「今日のユーザーのWeb利用に対応したもの」と説明している。新しいタブは丸みがあり、表のタブ以外のタブがバックグラウンドにとけ込むようなデザインになっているため、使用しているタブをひと目で見分けられる。

丸いデザインになったタブ、表のページのタブを見分けやすい。

前バージョンFirefox 28のタブ

ツールバーの右端に置かれたFirefoxメニューから、ブラウザの設定・オプション、拡張機能マネージャーにアクセスでき、拡大/縮小やコピー/ペースト/カット、Firefox終了といった操作も可能。メニュー画面は大きなアイコンを使ったボタン型のデザインになっており、アクセスしやすく、また表示するボタンやボタンの配置をユーザーが自由にカスタマイズできる。

ツールバーの右端からアクセスするFirefoxメニュー、ボタンは自由にカスタマイズ可能。

ブックマーク機能も1カ所にまとめられて分かりやすくなった。

ブックマーク機能は、スターボタンがツールバーに移動し、スターボタンとブックマークメニューボタンが並ぶデザインになった。スターボタンを押すと、開いているページがブックマークされ、青色のスターボタン(ページがブックマークされている状態)を押すと、そのページのブックマーク編集ウインドウが開く。メニューボタンからはブックマークの各種管理機能にアクセス可能。1カ所からすべてのブックマーク機能にアクセスできるので、シンプルで分かりやすい。

同期機能はFirefoxアカウントを作成し、Firefoxアカウントでサインインするだけで、拡張機能、ブックマーク、パスワード、設定、履歴、タブなどの同期を開始できる。

システム要件は、Windows版がWindows XP SP2 / Server 2003 SP1 / Vista / 7 / 8。Mac版がMac OS X 10.6 / 10.7 / 10.8 / 10.9。Linux版の必要パッケージは、GTK+ 2.18以降 / GLib 2.22以降 / Pango 1.14以降 / X.Org 1.0以降 (1.7以降を推奨) / libstdc++ 4.3以降。