Cerevoは28日、USBキーボードをタブレット端末で利用できるほか、モバイルバッテリーとしても機能する製品「EneBRICK(エネブリック)」に関する記者発表会を開催した。同製品はCerevoのクラウドファンディング「Cerevo DASH」上で支援者を募り、開発・販売が決定したもの。
開発までの経緯
製品発表会にはCerevo代表取締役CEOの岩佐琢磨氏が登壇し、製品の概要を説明した。従業員の数こそ少ないが、海外でも事業展開している同社。岩佐氏は「マイナーでもいいので世界にひとつだけの製品を作り、世界で売ることを経営方針に掲げている」と語った。
エネブリックの開発に至ったきっかけはとても単純で、岩佐氏によれば「開発メンバーがUSBでPCと接続するタイプの高級キーボード、HHKB(ハッピーハッキングキーボード)をiPadで使いたがったこと」だったという。しかし開発に先立ち、市場に需要があるか確かめる必要があった。そこで、Cerevoではクラウドファンディングを実施。商品を3Gプリンターで出力したものをネット上に公開し、一般の支援を呼び掛けた。その結果169人もの支援者が集まり、開発が開始されたとのことだった。
開発期間は6か月程度で、ほぼスケジュール通りに進んだ。実機デザインも、クラウドファンディングの際に公開したCGとほぼ一致するものが完成したという。