WEBページは、テキストや画像など多様なコンテンツで構成される。それらコンテンツは通常同じWEBサーバに保存されるが、広告など他のWEBサーバ上にデータがあるコンテンツも少なくない。ブラウザでは1枚に表示されるWEBページも、実際には複数のWEBサーバにアクセスすることで成り立っているのだ。

そしてHTMLにおけるコンテンツの在りかは、URLで示される。画像ひとつ表示するにも、「http://www.○○○.com/images/△△△.jpg」などのURLをDNSサービスを使いIPアドレスに変換(名前解決)しなければならないのだ。つまり、WEBページを表示する場合には、DNSサーバの性能が表示速度を左右する。

多くのユーザは、ルータをセットアップする際、契約しているプロバイダのDNSサーバを登録しているはず。使用するぶんには問題ないが、そのDNSサーバが優れたパフォーマンスを発揮するとは限らない。「Public DNS」として無償公開されているDNSサーバのほうが高速、ということは大いにありうる。

なかでも高速性に定評があるのは、NTT AmericaとGoogleのPublic DNSだ。WiFiの設定画面でNTT AmericaのDNSサーバ(129.250.35.250または129.250.35.251)、あるいはGoogle Public DNSサーバ(8.8.4.4または8.8.8.8)のアドレスを入力すれば、SafariやiTunes Store、App StoreといったWEBコンテンツにアクセスするアプリの表示速度が改善される可能性は高い。

ただし、DNSサーバへのアクセスログを収集すれば、ユーザーがいつ/どのようなWEBサイトにアクセスしたかがわかってしまう。Public DNSを利用する場合は、プライバシー漏えいの可能性をじゅうぶん理解しておきたい。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』を起動して「Wi-Fi」を開き、現在接続しているWiFiアクセスポイントの「i」ボタンをタップする

2 DHCPタブのDNS欄をタップし、Public DNSサーバのアドレスに置き換えたあと『設定』を閉じる

(提供:iPad iPhone Wire)