リツイートの意味

Twitterの「リツイート」とは、他の人のツイートを「Re=再び、Tweet=ツイートする」という機能です。自分のタイムラインに流れてきたツイートを「リツイート」すると、フォロワーのタイムラインにもそのツイートが流れます。同じように、自分がフォローしているアカウントが何かをリツイートすれば、自分のタイムラインにそれが表示されます。

Twitterの特徴として、情報が早く拡散することが挙げられますが、それにはリツイートが大きく影響しています。自分が見て面白い、興味深いと思ったツイートを他のユーザーと共有したい! そんなときにもっとも手軽で有効な方法がリツイートです。リツイートは、略して「RT」とか「リツイ」と呼ばれることもあります。

  • リツイートの例

    リツイートされたツイートです。①誰がリツイートしたのか、②何件リツイートされたかがわかります。元のアカウント(ここではマイナビニュース)をフォローしていなくても、リツイートは表示されます

  • (イラスト)リツイートの仕組み

    リツイートの仕組みです。たとえば、他のアカウント(クロ)のツイートを自分(中央の猫)がリツイートすると、フォロワー(中央下3匹の猫)に自分のツイートが拡散されます(イラスト:笠井美史乃)

この記事は、笠井美史乃さん執筆の記事『ものすごく丁寧なTwitterの設定と使い方解説 - ツイート拡散! 「リツイート」とは』の内容をベースに加筆・アップデートしたものです。

Twitterでリツイートする方法

タイムラインに流れてくるツイートの下には、いくつかのボタンが付いています。リツイートをする際は、矢印を2個組み合わせた「リツイートボタン」をタップすると、「リツイート」と「引用リツイート」の2種類から選択するポップアップが表示されます。

  • Twitterのリツイートする方法

    リツイートボタンは2つの矢印が回転するデザインです。まずはこのボタンをタップします

  • iPhone版Twitter公式アプリのリツイートメニュー
  • Android版Twitter公式アプリのリツイートメニュー
  • ポップアップメニューが出たら、「リツイート」するか「引用リツイート」するかを選択します。iPhoneアプリ、Androidアプリ、ブラウザ版のTwitterともほぼ共通のデザインです

「リツイート」と「引用リツイート」の違い

通常の「リツイート」は元ツイートをそのままフォロワーに流す、いわば「原本を回覧する」ようなもの。「引用リツイート」は自分のコメントを追加してツイートする、いわば「コピーをとって何か書き加えてから回覧する」ようなものです。引用リツイートには元のツイートが埋め込まれているため、すぐに見分けることが可能です。

  • 「リツイート」と「引用リツイート」の違い(例)

    赤く囲んだ上が引用リツイート、下が通常のリツイートです。通常のリツイートでは元のツイートがそのままの形で拡散されます。引用リツイートではコメントを付けた自分が投稿者になっています

通常のリツイートは、何度リツイートされても元の投稿者のツイートであることは変わりません。リツイートした人のアカウント名も表示されますが、投稿者のアカウント名やアイコンは元のままです。

それに対して、引用リツイートは引用したユーザーが発したツイートとして扱われます。投稿者のアカウント名やアイコンは引用したユーザーのものになり、その中に引用元のツイートが埋め込まれる形になります。

  • 「リツイート」と「引用リツイート」の違い(説明イラスト)

    通常のリツイートと引用リツイートの違いです。通常のリツイートは元のツイート(クロのツイート)がそのまま、引用リツイートは投稿者(ミケ)のコメントが付加されて、元のツイートが埋め込まれます(イラスト:笠井美史乃)

また、通常のリツイートは、元の投稿者をフォローしていればタイムラインに重複して流れてこないので、自分のリツイートによってフォロワーに迷惑をかける心配は小さめです(この記事の3ページ目で詳しく検証しています)。

コメントなしで引用リツイートするとどうなる?

コメントを一言も加えずに引用リツイートすると、自動的に通常のリツイートとして投稿されます。投稿者も自分ではなく、元のアカウントのまま共有されます。

非公式リツイートとは?

「非公式リツイート」は、先頭に「RT」の文字と元の投稿者へのメンション(@ユーザー名)を付けて、元のツイート文を引用(コピー&ペースト)し、自分の投稿としてツイートする古い手法です。「RT」の前に自分のコメントを挿入するパターンも含みます。

ツイッターの黎明期から普及期にかけては、引用リツイート機能が実装されていなかったため、非公式RTが広まりました。2015年に引用リツイート機能がリリースされたことで、現在はほぼ見かけなくなっています。

2011年3月の東日本大震災の際には「同じようなツイートがタイムライン上で重複してしまい、本当に重要なツイートが埋もれてしまう」として、Twitter社が「非公式リツイートではなく公式リツイートで」と注意喚起した過去もあります。現在でも、非常時の拡散は「引用リツイートではなく、通常リツイートで」と頭の片隅に留めておきましょう。

リツイートや引用リツイートを取り消す方法

リツイート(通常リツイート)の削除は、リツイートボタンをもう一度タップすることで可能です。過去に行ったリツイートは、タイムラインをスクロールして遡るより、自分のプロフィール画面にアクセスして探すほうが早く発見できます。

  • リツイートを取り消す方法

    リツイートを取り消したい元投稿の①リツイートボタンから、②「リツイートを取り消す」をタップして完了です

引用リツイートを削除する方法は、通常のツイート削除と同じです。

  • 引用リツイートを取り消す方法

    削除したい引用リツイートの右上にある①三点ボタンをタップして、②「ツイートを削除」を選びます。次の確認画面で「削除」をタップして完了です

次のページでは、リツイートを非表示にする方法や、リプライと引用リツイートの違いなどについて解説します。