半年間を通じて使って来たiPhone 5sについて紹介してきた。皆さんはどんな半年間を過ごしてきただろうか。

あと半年で新モデルが出てしまう、という話もあるが、普遍的な性能を手に入れ、成熟の域に達しているのが現在のiPhoneであり、スマートフォン全般ではないだろうか。使うアプリによって役割が変化するという特性、ケースなどによって個性的な使い方を演出できる点など、スマートフォンの姿がほぼ固まっている状態と言って良いだろう。

スマートホームやウェアラブルの市場を見ていても、スマートフォンを前提に連携する使い方が1つのかたちになっている。例えばA7プロセッサの処理能力が、こうしたスマホと連携して動く身の回りの環境に、どのように作用していくのか、まだまだ引き出されるべきポテンシャルを秘めているように感じている。

松村太郎(まつむらたろう)
ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を追求している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura