イベントの第1部では、この電子ブロックminiを使い、参加した中高生たちが2名1組でチームを組んで、徐々に難易度が上がっていく3つのミッションに挑戦するというものとなっていた(画像4)。制限時間1時間30分以内に、ミッション1「並列回路で2つのLEDを光らせよう!」、ミッション2「人間スイッチでLEDは光る?」、ミッション3「電子オルガンで「かえるのうた」を奏でよう」のすべてを、1~3まで順を追って最も早く完成させたチームが優勝、という具合である。

ミッションはそれぞれ説明とヒントが用意されており、1つ完成させるたびに判定スタッフのもとへ持って行って回路が正しく組まれているか合否判定してもらい、OKが出たら次のミッションの説明図とヒントをもらえる仕組みだ(画像5・6)。運営に聞いてみたところ、早いチームはなんと、ミッション1に関しては開始後1~2分で持ってきたという。

画像4(左):電子ブロックminiで回路作りに挑む女子チーム。女子は中学・高校ともに7名ずつが参加した。画像5(中):判定中。もちろんLEDが点かないとか、条件を満たしていない場合は、どこがおかしいのかヒントをもらって再挑戦。画像6(右):ミッション1を提出中。果たして、2つのLEDは光るのか?

確かに、ヒントを見さえすれば、ミッション1は電子ブロックを8個使用するだけで、その内6個までは何を使うかがわかり、隠されている2個も簡単なものなので、簡単といえば簡単だ(画像7・8)。が、説明の回路図とヒントでは若干向きとか通常の回路図と電子ブロックならではの回路図とでは見た目の差もあるし、読み解く力がないと時間がかかってしまうのである。ちなみに、ミッション1は、小学校3~4年生の辺りの理科(今は理科とはいわない場合も多いが)の電気(電池と豆電球の話)を少し発展させたレベルだそうなので、小学校5~6年といったところか。

画像7(左):ミッション1「並列回路で2つのLEDを光らせよう!」の説明。画像8(右):同じくヒント