何らかの携帯電話を持つ未成年者(10歳~18歳)のスマートフォン所有率は、2011年11月の調査では14.4%だった。しかし今回(2014年2月)の調査で、約4.3倍となる60.4%にまで増加していることが明らかになった。スマホ所持率の変化を学齢別に見てみると、小学生では6.6%(2011年11月)から37.9%(2014年2月)に、中学生では10.2%(2011年11月)から55.3%(2014年2月)に、高校生では20.9%(2011年11月)から95.1%(2014年2月)に増えたことが分かった。一方でフィルタリングの使用率は子ども全体の30.9%にとどまる。これは、調査開始時のおよそ4分の3にまで減少しつつあることを示している。

スマートフォンの所持率が急上昇している(写真左)。一方で、フィルタリングの使用率は低下傾向にある(写真右)

携帯電話/スマートフォンを使用している子どもの23.9%が「使い過ぎ」により親に注意された経験を持つ。特に女子高生は注意された経験や、スマホの使い過ぎで心身ともに不調を感じる割合が高い傾向にあるという。「スマートフォンの使い過ぎに気を付けている」と答えた割合は、親世代が39.6%だったのに対し、子どもは51.3%。子どもの方が、親よりも「使い過ぎている」と感じる割合が高いことが分かった。

スマートフォン使用時に注意を受けた経験(写真左)と、使い過ぎに気を付けているかどうか(写真右)

「インターネットを始めてから気分が落ち込んだり、自分が嫌になることがある」か聞いたところ、男子高校生の42.7%、女子高生の58.3%、スマートフォン所有者の38.3%が「結構ある」「たまにある」と回答。また「インターネットを止めようと思っても止められずに苦しい思いをしたことがある」か聞いたところ、子ども全体の21.5%、女子高生の39.8%が「結構ある」「たまにある」と回答した。スマートフォン所有者に限ると28.7%で、これは非所有者の2.7倍の高比率となっている。

インターネットを始めてから気分が落ち込んだり、自分が嫌になることがあるか(写真左)。使用の中断を試みた経験(写真右)